2020年(1~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。仕事術部門の第4位は——。(初公開日:2020年11月25日)
これまで3万人以上の投資相談に乗ってきた経済評論家の大江英樹さんは、お金を稼いで資産家になる人には、いくつかの共通点があると指摘します。中には、普通のサラリーマンの感覚ではわからないようなものも——。
モダンな高層ビルのベンチに座る女性
写真=iStock.com/mmac72
※写真はイメージです

お金持ちになる人の2パターン

私は証券会社で個人の投資相談の仕事を25年間やってきました。接したお客様の数はおよそ3万人あまりになりますが、その中にはおどろくような資産家、お金持ちの人たちがいました。ただ、資産家と一口に言っても大きく分けると2つのパターンに分かれます。

一つは企業オーナーや医者、フリーランスのような言わば自営業や企業家の人たち、そしてもう一つは意外に思うかもしれませんが、普通のサラリーマンです。

これらの2つのタイプはお金持ちになる方法が全く異なります。前者は、基本的に自分の本業で稼いで資産を作ってきた人ですし、後者はサラリーマンですから仕事だけでなく、さまざまな方法で資産形成をおこなった結果、お金持ちになったという人が多いのです。そしてこの両者は資産形成の方法が異なるだけではなく、お金持ちになるための習慣や行動もかなり異なります。

そこで今回から2回にわたって、それぞれのパターンごとにその習慣と行動の特徴についてお話をしてみたいと思います。これらは、たくさんの大金持ちの人たちの思考や行動を見てきた私の経験から考える「資産家になれる人の特徴」です。今回はまず企業家やフリーランスの場合です。