私が年末年始に好んでするゲームは、身体に極端な負担がかからないようにしながら、どれだけ食べられるか自分の限界を試すことです。
どうすれば勝てるのでしょう?これは、慎重な戦略(と消化不良の薬)を必要とするデリケートなゲームです。
このゲームのライバルは私自身ですが、いつも勝てるわけではありません。
夕食の席に独り残され、パンパンに膨らんだお腹にそっと手を当てて、家族全員に聞こえる大きなうめき声をあげることが何度あったことか。
これは家族みんなで楽しめるゲームじゃないでしょうか。
「膨満」は、お腹がいっぱいになったり、パンパンに張ったり、膨らんだりした状態をひとまとめにして表す言葉です。
しかし、「膨満感がある」というとき、実際にはどのような意味になるのでしょうか。
ここでは、なぜ腹部に膨満感が生じるのか、そして、このホリデーシーズンに膨満感が生じないようにする方法をご説明します。
そもそも膨満感とは何か?
まず、膨満感とは関係がないことについて説明します。
膨満感はお腹に脂肪がついていたり水分が溜まっている状態とは別のものです。
また、美味しい食事でお腹いっぱいになって感じる罪悪感とも無関係です。
多くの人は、満腹感、胃の圧迫感、膨張感を「膨満感」と表現します。
膨満感には、軽い不快感から痛みを伴うものまであります。
膨満感があると、おならやげっぷが出たり、お腹が鳴ったりして、周囲の人を不快にしてしまうことがあります。
膨満感は、便秘、食物アレルギー、空気の飲み込みすぎなど、さまざまな要因によって生じます。
Healthlineによると、膨満感は簡単に言えば、固形物、液体、ガスが消化器系に過剰に溜まっているときに起こることが多いようです。
しかし、何を過剰というかは人によるので、膨満感が生じている原因を適切に特定することは困難です。
そこで今回は、たいていはプラシーボ効果しかない「即効性のある治療法」に頼るのではなく、お腹が膨らむ最も一般的な原因と、お腹が膨らまないようにするための対処法をご紹介します。
食べ過ぎと早食いはダメ
満腹感があっても必ずしも膨満感があるわけではありません。
実は、膨満感による不快感は、固形物の食べ過ぎではなく、空気を飲み込みすぎたせいかもしれません。
これは、活発に会話をしているときや食事を咀嚼する際に空気を飲み込んでしまうことで起こります。
他にも、炭酸飲料を飲んだりガムを噛んだり、ストローで液体を飲んだりすることも原因になります。
ですから、一度に多くの空気や固形物や液体を取り込んで消化器系に負担をかけないために、もっとゆっくり食べるように心がけましょう。
便秘
膨満感と便秘は密接に関係しています。温かい飲み物を飲んだり食物繊維の多い食品を摂ったりと、消化器系をスムーズに動かすためのヒントを集めた過去記事をチェックしてみてください。
食品に対するアレルギーや不耐性
膨満感のよくある原因として、何らかの食物過敏症があります。
耐性の低い食べ物を食べると、体内でガスが過剰に発生しやすくなり、膨満感やその他の症状が出てきます。
過去記事で、どのような食品を食べると苦しくなるか発見する方法を書きました(グルテンに関してはこちらの過去記事を参考にしてください)。
膨満感の原因として主に挙げられる食品は、乳糖、果糖、小麦、グルテン、卵などです。
乳糖と果糖は、FODMAPと呼ばれる炭水化物の一種であり、特に過敏性腸症候群の人によく見られる膨満感などの消化器系の症状を引き起こします。
自分の膨満感の原因になる食品を特定したい場合は、食事日記をつけると、食べたものとそれに対する体の反応のパターンがわかりやすくなります。
食物繊維の摂取量を急激に増やす
特定の食物不耐性がなくても、食物繊維の多い食品を摂ると、誰でも大量のガスを発生させる可能性があります。
豆やレンズ豆などの豆類や、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜などがそれに当たります。
食物繊維の摂取量を増やすことで便秘を解消できますが、それがかえって過剰にガスを発生させてしまう可能性もあります。
糖アルコールに注意
また、砂糖を使わない食品やチューインガムによく含まれる糖アルコールも、意外な落とし穴です。
これらを大量に摂取すると、消化器系の問題につながることがわかっています。
速攻で解消したいなら、消化酵素のサプリメントを試してみる
膨満感を解消する魔法の食べ物や薬はありません。ペパーミント・オイルのようないわゆる自然療法は、たいていプラシーボにすぎません。
しかし、膨満感の原因によっては、市販の消化酵素のサプリメントが役立つこともあります。
たとえば、乳糖不耐症が原因の場合はラクターゼ酵素を摂取することで解消されます。
同様に、Beanoはガスの原因となる食物(食物繊維の多いものなど)の分解を助けるのに適しています。
長期的に解決するには、その人の膨満感の原因を特定することが鍵となります。前述の食事日記は、膨満感の原因を突き止めるのに有効な戦術です。
同様に、便秘を克服するコツも膨満感を解消する方法になる可能性が高いでしょう。ただし、腹部に慢性的な膨満感がある場合は、医師に症状を相談したほうがいいかもしれません。
それでは、ホリデーシーズンの飽食の日々をお楽しみください。感謝祭の後にちょっとお腹が出ていても、それは勲章みたいなものですよ。
Source:Lifehacker(1,2,3,4,5,6,7,8,9),Johns Hopkins Medicine,healthline,PubMed.gov,beano,NIH