多忙を理由に健診を受けていない人や、新型コロナウイルスの感染が心配で受診を控えている人は少なくないはず。40代からは生活習慣の乱れが体の不調として表れ始め、がんの罹患率も高まる。定期的な健診・検診で、早期発見・早期治療につなげよう。
医師が診断を書き、男性患者に医療処方箋を与える
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健診・検診を受けることは自分への最大の投資。
人生100年時代を生き抜こう

健康診断を正しく受けて健康維持に活用しよう

ビジネスウーマンにとって健康管理は、仕事のパフォーマンスを維持するために欠かせない要素の1つ。食事、睡眠、運動とともに大切なのが定期的に健康診断(以下、健診)や人間ドックなどを受けて、健康状態を把握すること。

会社員なら1年以内に1回、会社が行う健診を受けることができる。これは、事業者が労働者に対して健診を実施することが労働安全衛生法によって義務付けられているため。血液検査や尿検査などの基本的な検査に、がん検診などを組み合わせたメニューが福利厚生によって提供されていることが多い。

一方、個人事業主の場合は、住んでいる自治体の助成が受けられる特定健康診査(メタボ健診)やがん検診、自費(一部の自治体では助成あり)で人間ドックを自発的に受けることになる。しかし、忙しさにかまけて二の次になりがちではないだろうか。

厚生労働省が発表した2014年「国民健康・栄養調査」では、過去1年のうち健診を受けていない女性は約4割にものぼった。本特集では、健診と人間ドックの正しい活用法を専門医に取材。プレジデント ウーマン世代が追加したいオプション検査なども紹介する。