生産性を上げるために習慣を変えようとしたことがある人なら、新しい習慣を身につけることがいかに難しいかわかっていると思います。

しかし、長期間かつ持続可能な習慣を身につけるには、小さな習慣にすると成功する確率が最も高くなります。今回は、この方法で習慣を身につけて、仕事の成果を上げる方法を見ていきましょう。

小さな習慣の長所

「can't」と書いた紙を切っているハサミ
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生活に現実的な変化をもたらしたいにもかかわらず、それが続けられなかった時のことを思い出してみてください。

モチベーションが下がったり、それをやる時間がないような気がしたのではないでしょうか。これは本当によくある経験ですが、防ぐことができます。

習慣を身につける時の問題は、時間がかかることです。変化が大きければ大きいほど、やり遂げるだけのモチベーションが要ります。長い間続けるためには、変化が無理のないものに感じられる必要があり、それには小さな習慣が役に立ちます

小さな習慣とは、毎日自分に課すことのできる些細な前向きな行動で、以下の基準を満たすものです。

  • やる気がほとんどなくてもできる。
  • やるのに数秒、もしくは数分しかかからない。
  • 何度も繰り返しするのが簡単。
  • 自分の生活やスケジュールに合っている。
  • シンプルで、できるだけ少ない手順でできる。

たとえば、水を飲む量を増やしたい場合、小さな習慣はコップ1杯の水を飲むことかもしれません。毎日この小さな目標を達成できている限り、水分摂取量を増やすことに成功しています。

当たり前だと思うかもしれません。だからこそ、どんなに忙しくても、やる気が出なくても、興味を失っても、小さな習慣はうまくいくようにできているのです。自分で気づく前に、新しい習慣が確固とした日々の日課になります。

では、小さな習慣の始め方を見ていきましょう。

生産的な小さな習慣を決める

道に迷っている男性
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仕事のキャリアや生産性を考えると、取り組みたいことが多い人は特に、高い目標や大きな変化を求めたくなるかもしれません。それでも、やはり成功するために大事なのは、一度に小さなことを1つだけやることです。

たとえば、もっと集中して、多くの仕事を終わらせたいとします。その場合、新しい働き方ではなく、集中力やエネルギーのレベルを助ける、本当に基本的なことを見つけるのが一番です。

ですから、小さな習慣は、仕事の前にバナナを食べることになるかもしれません。

もしくは、栄養や運動にすでに満足している場合、小さな習慣は、仕事中にスマホのアラートをオフにすることになるかもしれません。数秒でできることで、集中力が途切れにくくなります。

小さな習慣を決めて、それが難しすぎると思ったら、できるだけ簡単にしてみましょう。習慣を身につけたり、変化を起こすのに理にかなっているのはどういう行動かを真剣に考え、自分に余計なプレッシャーを与えないようにします。

大事なのは、自分の生活の中で自分が無理なくできることです。バナナが嫌いだったら、毎日バナナを食べようとするのは意味がありません。それと同じで、仕事のためにスマホを使う人は、スマホのアラートをオンにしておく必要があるでしょう。

自分に合った小さな習慣を決め、それをする度に自分を褒めましょう

小さな習慣はきっかけがあると楽になる

鳴っている目覚まし時計
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小さな習慣を成功させるには、きっかけのようなものが必要です。きっかけは、自分が反応するもので、一貫して続けるために頻繁に起こるものでなければなりません。

先ほど書いたように、小さな習慣とは自分の生活に合ったものにする必要があります。ここでの一番のコツは、すでに確率された仕事のスケジュールを、小さな習慣をやるよう促すきっかけとして使うことです。

たとえば、ToDoリストを書くことが小さな習慣だとしたら、きっかけは最初に仕事場の机についた時にやる、というのもいいでしょう。これなら、変化を余計な手間だと感じることもなく、普段の日常の一部として感じられます。

きっかけを利用する別の方法として、スマホやパソコンのリマインダーを設定するのもありです。

Habitify」のようなアプリは、習慣を記録して、それをするようにリマインダーを出してくれます。そのため、仕事が忙しかったり、仕事のルーティンが変わりやすい人などには便利です。

「Habitify」を使って習慣を記録する場合、進捗データや流れを見ることができ、自分がどの程度やっているかの全体像がわかりやすいです。さらに、そのような情報が手元にあると、やる気が出ない時も自信を持つことができます

新しい習慣を身につける

右肩上がりのグラフを登っている男性
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研究によると、新しい習慣を身につけるには最低でも18日間、自動的にできるようになるには約60日間と、長い時間がかかります。小さな習慣として簡略化するとかなり達成しやすくなりますが、くれぐれも焦らないように気をつけましょう。

日々、習慣を繰り返すうちに、その習慣を生活に追加するようになりますが、常に小さな習慣の元となった目標を忘れないようにしましょう。

頻度が増えたり、期間が伸びたとしても、1日1回に戻したら失敗というわけではありません。それでも目標に向かい、習慣を変えることに取り組んでいるのです。

新しい習慣や変化に自信が持てるようになってきたら、ほかの小さな習慣を日課に追加してもいいです。1つだけ追加することは守り、1つ以上やるのが難しい場合は、また最初の習慣に戻って、もう一度やってみましょう。

自分のライフスタイルに合った小さな習慣

仕事で個人の成長を追求するために必要なことは、達成可能であることと、職場環境にも合っていることです。小さな習慣は、スケジュールに邪魔されず、クリエイティブで前向きな変化を起こす素晴らしい方法です。

モチベーションを高め、職場での生産性の向上にもつながる方法なので、行き詰まっていたり、次のステップを迷っている場合などは、小さな習慣を身につけて、自分を奮い立たせてみてください。

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Source: Habitify

Original Article: How to Improve Productivity by Developing Mini Habits by MakeUseOf