冷え込んでくる時期の悩みの1つは、車を運転する前に何かと手間が増えることです。

スノータイヤに履き替え、車体に張り付く雪や氷をかき落とし、車が暖まるまで待たされる――。こうしたことすべてに、余計な時間がかかります。

今は以前と比べると、職場に毎日通勤している人は減ったかもしれません。それでも、車を発進させた後で、フロントガラスが曇って前が見えなくなる、あのゾッとする感覚を味わっている人もまだいるはずです。

もしあなたがそういう立場に陥ったら、絶体絶命の気分になるかもしれませんが、実は良い方法があります。

NASAの元エンジニアが、科学に基づいた、素早く曇りが除去できるテクニックを公開しているのです。以下にその要点をお伝えしましょう。

フロントガラスの曇りを素早く除去する方法

このテクニックを教えてくれるのはNASAの元エンジニアで、自称「科学の友」ことMark Rober氏です。

Rober氏は、約5分のYouTube動画の中で、簡単な4ステップを実行するだけで、通常の半分の時間でフロントガラスの曇りが取れる方法を解説しています。

※ただし1つ注意があります。以下の動画のサムネイルにはガラスの「霜取り」について解説するとの字幕がついていますが、実際の動画では「曇りの除去」にしか言及していません。

動画の中でRober氏は、科学的な見地から、さまざまな曇り取りの方法を検証しています。

そして最後に、車のフロントガラスやウインドウの曇りを取り除くのにベストな方法を紹介します。

そのステップは以下の通りです。

  1. 車のヒーターのスイッチを入れ、最高レベルに設定します:空気は温められると、より多くの水分を抱えることができるからです。
  2. エアコンをオンにします:Rober氏によれば、車内の空気がエアコンの冷たいコイルの間を通ることで、湿気が除去されるとのことです。
  3. 内気循環は必ずオフにします:「冬は気温が低く、空気にはあまり湿気が含まれていないことがわかっています」と、Rober氏はその理由を説明します。「そこで、この冷たい空気を車に取り込んで温めれば、かなりの湿気を吸収する余地が生まれます」
  4. できるだけたくさん窓を開けます:たとえわずかな時間でも、窓を開ければ、湿気を含んだ車内の空気を、外の乾燥した冷たい空気と入れ替えることができます。

もちろんこれには、気温や降水量、車についている装備など、さまざまな条件が関係してきます。

でも、車のガラスの曇りに悩まされることが多い人なら、この方法を試してみる価値はあるはずです。

ーー2020年12月13日公開記事を再編集して再掲しています。


Source: YouTube, Twitter