税金、毎年どれくらい払っているか、ご存じですか?

この問いに、何も見ずに即答できる人は限られるでしょう。しかし、払う税金を減らし、そのぶんを資産運用にまわすことができれば一石二鳥だと思いませんか?

将来に必要なお金のために、資産運用をはじめなくてはと思いつつもなかなか行動に移せない、そんな人も少なくないはず。

そこで、元外資系ディーラーで『教養としての投資入門』(朝日新書)などの著書があり、「お金の科学者」として活躍するミアン・サミさんに、「投資とは何か?」「投資の原則とは?」についてお聞きしました。

ミアン・サミ

ミアン・サミ

個人資産10億円超えの元外資系ディーラー。「お金の科学者」として活躍する国際人。1980年、東京・品川で生まれる。両親はパキスタン人。日興シティグループ証券、イギリス系のヘッジファンド、ドイツ証券などでディーラーとして活躍。著書に『毎月5000円で自動的にお金が増える方法』(かんき出版)、『教養としての投資入門』(朝日新書)など。

銀行預金は「円に投資している」ということ

「資産運用」に興味はあるけど、ついつい銀行にお金を預けたままになっている。そんなことはありませんか?

ところが、個人資産10億円を超える元外資系ディーラーのミアン・サミさんは、「意識しているかどうかは別として、実は銀行に預けることも“投資”の一種」と話します。

投資というと株式投資や投資信託などを思い浮かべると思いますが、投資とは本来、資産を“未来の価値”に置き変えること

給料をそのまま銀行に預金することも、実は“投資”の一つです。この場合は、「日本円」という資産に投資していることになります。

ただし、今は超低金利なので、銀行に預けているだけでは預金額はほぼ増えません。それどころか、「預金しているだけでは価値は目減りする可能性すらある」とサミさんは続けます。

デフレが続いた日本では実感が薄いかもしれませんが、世界ではインフレがどんどん進んでいます。インフレとは物価上昇という意味ですが、言い換えれば「貨幣価値の下落」。

仮に年2%のインフレになれば、円の価値が変わっていなければ預金は実質2%目減りしたということになります(編集部注:例えば同じ1万円であっても、今100円で買えるお茶が1年後に102円となった場合、今であれば100本のお茶が買えたのに、1年後には98本しか買えなくなるということ)。

円を預金として保有(投資)している人は、「将来デフレになって円の貨幣価値が上がる」と予想していることになるのですが、そんなことは考えていない人がほとんどではないでしょうか。

実際、経済メディアなどで「円安」が報じられており、世界における円の価値がどんどん落ち込んでいるのが実情です。

単に預金しているだけでは損をする可能性があるということは分かっていただけたかと思います。では、どんな金融商品に投資すればいいのか? このときに重要なのが「支払う税金を減らしながら資産運用する」ということです。

「iDeCo」が効率よくお金を殖やすためにおすすめである理由

Image: GettyImages
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節税しながら資産運用する金融商品の代表格が、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)です。

日本では、投資によって利益が出ると、一般的に20.315%の税金がかかります。仮に株式投資で100万円の利益が出たとしても、約20万円の税金が差し引かれ、手元に残るのは約80万円になるということです。NISAとiDeCoは、利益が出てもこの20.315%の税金がかからないという制度なのです。

加えて、iDeCoの場合は老後の資産形成が目的とされているため現金として引き出せるのは60歳以降という制約があるため、“三日坊主”で終わってしまいがちな人にも適しており、さらに大きな節税効果も見込めます。

iDeCoは掛け金が全額所得控除されます。納税額は「所得」が基準となりますが、この所得を控除することによって、所得税や住民税を大きく節税することができるのです。

収入が多ければ多い人ほど、そのメリットは大きくなります。例えば、月2万円、年間24万円の掛け金の場合、年収500万円なら、年間4万8000円の節税効果があるのです(所得税率10%、住民税率10%として計算)。

節税したぶんを資産運用に回せば、さらに効率よくお金を殖やしていくことが可能になります。

「つみたてNISA」ならほったらかしも可能

ただ、NISAを利用して株に投資しようと思ったら、どんな銘柄がいいかを調べたり、値動きを常にウォッチしたりと時間や手間がかかります。「値動きの予想なんてできないし、忙しくてそこまで時間をかけられない」という人も少なくないでしょう。

しかし、「つみたてNISA」なら資産運用の方針は専門家にお任せできますし、最初の手続きさえしてしまえば、あとは自動積立されるのでほったらかしにしておくことができます。これはiDeCoも同様です。

お金と同じように、“時間”も私たちにとって大切な資産です。つみたてNISAやiDeCoを始める申し込み手続きは、実質1~2時間もかからないのではないでしょうか。

手間も時間もかからず、税金も節約でき、インフレに対抗しながら資産を殖やしていくにはおすすめの金融商品だと思います。

加えて、サミさんは「長期的にみれば世界経済は常に成長し続けています。自動積立、分散投資(複数の金融商品に投資)することでリスクを最小限にとどめやすい」と語ります。

一つひとつの銘柄をみて投資しようとしても、素人がプロに勝てる可能性は非常に低い

私は世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター率いるレイ・ダリオ氏やウォーレン・バフェット氏など、世界トップの投資家が公開しているポートフォリオ(投資する金融商品の一覧)に合わせて投資することを推奨しています。

そうすることで、長い目でみればかなり高い確率で資産を殖やすことができるのです。

iDeCoや「つみたてNISA」はじめるならこちら

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部 via auじぶん銀行
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部 via auじぶん銀行

「税金を減らしながらお金を増やす」という原則に沿って資産運用をはじめるなら、iDeCoやつみたてNISAがおすすめということが分かりました。でも大事なことは、実際に行動を起こすこと

ここでライフハッカー[日本版]編集部がおすすめするのが、「auのiDeCo」(auアセットマネジメント)や「つみたてNISA」(auカブコム証券)です。まずはこちらの「家計特別防衛隊」を見るとわかりやすいでしょう。

それぞれのメリットについて、まず「auのiDeCo」は上記の節税効果や自動積立の機能があるだけでなく、運用残高(auの投資信託)に応じてPontaポイントが毎月還元されます。

加入期間が長くなるほど毎月もらえるPontaポイントが増えていくので、早く始めるほどおトク。運用管理もスマホだけで完結します。

また手数料も、運営を管理するauアセットマネジメントが一部負担するため、安く抑えられます。

運用のスタイルも、安定重視からリターン重視までそろえた5つのプランから選ぶだけ。お金を減らさないことが第一の人には、元本割れのリスクのない元本確保型も用意されています(※元本確保型はPontaポイント還元の対象外)。

auカブコム証券の「つみたてNISA」も、購入時手数料や解約(売却)時手数料、口座維持手数料がかからないなど、iDeCo同様に手数料が安くなっており(※投資信託の解約時には別途信託財産留保額が発生する場合があります)、Pontaポイントも毎月還元されます(※対象の投資信託を24,000円以上保有している場合)。

1人で悩まず、お金のプロに相談を

でも、実際に投資をはじめるのはちょっと怖いな、もっとプロの意見を聞いてからはじめたい。そんな方は、ファイナンシャルプランナーに相談するのはいかがでしょうか。

家計見直し相談」(auフィナンシャルパートナー)では、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに教育資金や老後資産、マイホーム購入、保険の見直し、結婚や出産といったライフイベントなどはもちろん、漠然としたお金に関するお悩みを、何度でも何時間でも無料で相談可能です。

相談場所や相談日時も、こちらの都合に合わせて指定でき、今後のライフプランの参考になり将来の資金計画表と呼ばれる「キャッシュフロー表」も無料で作成してくれます。

ここまで読んで、「でも、携帯電話はauじゃないし…」と思われる人もいることでしょう。しかし、心配ご無用。auの携帯電話を利用していない人でも、ここまで紹介したサービスをすべて受けることができます。

よろしければ、以下のサイトから詳しい内容を確認してみてはいかがでしょう? 投資の最初の一歩を踏み出してみませんか。

>>「家計特別防衛隊」はこちら

>>「auのiDeCo調査報告書」はこちら

>>「つみたてNISA調査報告書」はこちら

>>「家計見直し相談調査報告書」はこちら

※auじぶん銀行のWEBサイトに遷移します。