リモートワークの生活は、オフィスワークとはかなり違ったものとなります。

本来ならリラックスすべき場所で仕事をするわけですから、オンオフの切り替えが難しくなりますし、始業の合図でもある通勤もありません。

だからといって、無理に以前と同じような働き方や勤務スケジュールを守ろうとするのも良くありません。

今回は、自分の状況に合った効果的なプランをつくるためのヒントやツールを紹介します。

自分に最適なスケジュールづくり5つのTIPS

まず、オーダーメイドの勤務スケジュールをつくるためには、自分を律すること、自分を知ること、人はそれぞれ違う(働き方も違う)ことを理解することが重要です。

正解に辿り着くまでには試行錯誤が必要ですが、一度正解に辿り着けば、あとはスムーズです。

その点を押さえたうえで、以下にいくつかのヒントとツールをご紹介します。

1. いつ、どこで、どのように働くのがベストかを知る

Image: MakeUseOf
Image: MakeUseOf

①時間

自分がどの時間帯に最も生産的になれるのかを、注意深く観察し、その時間帯に最も重要なタスクをスケジュールします

自分のクロノタイプを知り、それに合わせて1日をプランすることで、生産性を高めることができます。

どの時間帯が最も生産的になれますか? あなたは朝型でしょうか? それとも夜のほうが仕事が捗りますか?

リモートワークは自由度が高いので、夜型の人が無理に朝型になる必要はありません。

最も重要で難しい仕事を、自分が最も生産的になれる時間帯に配置することができます。

②働き方

次は、どのように働くのが自分に合うのかを考えてみましょう。

あなたはどの程度、外交的、あるいは内向的な人間でしょうか? 人に囲まれているのが好きですか? それとも、生産的になるには静かな環境が必要?

自分の性格タイプを知ることで、どのような仕事環境が自分に合っているかがわかります。

たとえば、人と話すことでエネルギーが高まる外交的なタイプなら、最も生産性が高い時間帯の始まりに会議や電話の予定を入れると、時間を有効に活用できることでしょう。

③場所

それだけでなく、自分の性格タイプがわかれば、どこで仕事をするのがベストかもわかります。

カフェで人に囲まれながら仕事をするほうがいい人もいれば、邪魔が入らない静かな環境を好む人もいます。

要するに、リモートワークの自由度を最大限に活用して、自分にとってベストな環境で仕事をしましょう、ということです。

2. 「働かない時間」を設定する

上でも述べたように、自宅で働いていると、オンオフの切り替えが難しくなります。その結果、休憩時間にもSlackやメールを確認したり、作業を続けてしまいがちに。

短期的には、それで生産性や仕事の質が向上するかもしれません。しかし、長期的に見れば在宅ワーク燃え尽き症候群につながる恐れがあります。

「常にオン」になりがちなリモートワークの特性を克服するためには、しっかり境界線を引くことが重要です。

仕事の手を休めて、家の掃除や犬の散歩、家族や友人との団欒、エクササイズなどをする「非稼働時間」を設定してください。

その時間は完全に仕事から離れて、仕事関連のメールやメッセージのチェックも控えるようにしましょう。

自分のスケジュールを自由に決められる場合(そうでない場合は上司と相談)、チームとの同期を保ちながら非稼働時間を確保するには、Calendly などのカレンダー共有ツールを使って、自分がいつ稼働できるのかを知らせておくと上手く機能するでしょう。

3. 邪魔の入らない「集中タイム」をスケジュールする

Image: MakeUseOf
Image: MakeUseOf

リモートワークでは、さまざまな妨げにいかに対処するかが重要となります。

スマホから鳴り続ける通知や、Netflixの続きを見る誘惑など、気をそらし、集中力を奪うものがたくさんあります。

こうした妨げに対処するには、1日の最も生産的な時間帯に、邪魔の入らない集中タイムを設けて、特定のタスクに集中的に取り組めるようにしましょう

どのくらいの長さの時間を設けるかはあなた次第。ただ、パーキンソンの法則は頭に入れておいてください。「仕事は、完成までに利用可能な時間をすべて満たすように拡大していく」という法則です。

つまり、多くの時間を割り当てればあてるほど、仕事の進行が遅くなったり、ぎりぎりまで先延ばしをしがちになるということ。

いずれのケースでも、フロー状態に入るために集中タイムを設けるという本来の目的が台無しになります。

CenteredなどのToDoリストアプリを使えば、集中タイムを管理しやすくなります。このアプリには、仕事のパフォーマンスを最適化するのを助ける機能が搭載されていますよ。

Flow Musicが、生産性の高い状態を維持するのを助け、バーチャルコーチが、モチベーションを高めてくれます。そのほか、通知をブロックしたり、気が散っていたら指摘してくれる機能もあります。

4. 「非同期作業」に適応する

非同期コミュニケーションは、リモートワークの大き利点の1つです。

共同作業は非同期的に行なわれるため、チームメンバーは、届いたメッセージにすぐに返信する必要はなく、また同時にオンラインでいる必要もありません。

その結果、スケジュールを自分に合わせて調整したり、自分が最も生産的になれる時間帯に仕事をする自由が与えられます。また、同期コミュニケーションにつきものの同僚からの邪魔が入ることもありません。

Twistなどの非同期コミュニケーションツールを活用すれば、ほかの人の仕事の邪魔をすることなく、チーム全員に自分の進捗状況を伝えることができます

Twistは、リモートチームのための素晴らしいコミュニケーションアプリです。スレッド会話が可能で、ディスカッションをフォローしたり、関連情報を追跡することもできます。

また、Twistでは、仕事中に邪魔が入らないように、通知を完全にコントロールすることも可能です。

5. 試行錯誤を繰り返す

Image: MakeUseOf
Image: MakeUseOf

自分に合ったスケジュールをつくることは、誰かのルーティンをコピー&ペーストすることではないことを忘れないでください。

自分にとって何が効果的かを理解し、最適なバランスが見つかるまで微調整を繰り返すことが重要です

たとえば、集中タイムに生産性を維持するのが難しい人は、時間を短くして、休憩を増やしてみてください。時間帯を問わず気が散ってしまうという人は、家の中でもっと集中しやすい場所がないか探してみましょう。

ポイントは、上手くいく方法が見つかるまで試行錯誤を繰り返し、見つかったらそれを維持することです。

自分に合ったスケジュールづくりがリモートワーク成功の鍵

リモートワークは、効果的なプランを持っていないと、苦労の多いものとなりかねません。

適切なツールと努力、そして少しの工夫で、自分に合ったスケジュールをつくることができます。

そのためには、適切なバランスを見つけることが重要です。上記のヒントをロードマップとして活用することで、その地点に到達することができるでしょう。

Source: Calendly, Centered, Twist

Original Article: How to Create a Remote Work Schedule That Works for You by MakeUseOf