洗いたての清潔なシーツを敷いたベッドに潜り込むことほど、心地のいいものはありません。
しかし、新しいシーツ(とくにリネンや、パーケル生地といった高級タイプのコットンでできたもの)は、何度か洗うと、好みの柔らかさが失われてしまうことがあります。
しかも、柔軟剤を使ったところで、ゴワゴワの肌触りが突然、肌によくなじむ心地よさになりません。だったら、新しい洗い方、乾かし方を試してみましょう。
それではさっそく、洗い方、乾かし方のポイントをいっしょに見ていきましょう。
シーツがゴワゴワ、ザラザラになる原因
シーツがゴワゴワ、ザラザラになる原因は、いくつかあります。また、ものによっては、ほかに比べて柔らかくなりやすいものもあります。
シーツがこわばってしまう一般的な原因には、次のようなものがあります。
- 新品のシーツは通常、素材にかかわらず、パリッとした(言い換えれば、ゴワゴワした)質感を与えるケミカルコーティングが施されています。これは、パッケージの中での見栄えをよくするためです。
- 古くなったシーツの場合、洗い方や乾かし方がまずいと、肌触りが悪くなることがあります。
- 長い間、保管したままにしていると、シーツが乾き切ってしまい、肌触りが悪くなることがあります。
- 質の悪いシーツの場合、何度洗っても、肌触りがよくならないことがあります。
- ポリエステルやナイロン製のシーツの場合、使っているうちに毛玉ができて、これが肌触りの悪さを招くことがあります。
- 合成繊維製の柔らかいシーツに慣れていると、コットン100%のシーツのザラザラ感が気になるかもしれません(パーケル生地の場合はとくにそうです)。
- 洗剤や柔軟剤の量が、メーカーの指示より多いことが原因である場合もあります。
- 洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎると、洗剤が完全に洗い流されず、肌触りの悪さを生むことがあります。
ゴワゴワ、ザラザラのシーツを柔らかくする方法
シーツがごわつく原因がわかったところで、柔らかくする方法を見ていきましょう。
毛玉を剃り落とす
シーツに毛玉ができてしまった場合、何よりもまずやるべきは、その腹立たしい毛玉を取り除くことです。
専用のファブリックシェーバーがあれば、それを使うに越したことはありませんが、もしなければ、普通のカミソリを使ってもまったく問題ありません。顔や脚を剃るときと同じように、繊維を切らないよう気をつけながら、シーツを剃っていきます。
剃り終わったら、残っている毛玉を、粘着ローラーやテープで取り除きます。
それでもまだ肌触りがよくならなければ、これからご紹介する方法を、どれか試してみましょう。
シーツを柔らかく洗うワザ
新品シーツのコーティングを取り除く
新品の場合、コーティングされている化学薬品を取り除くと、シーツを手早く柔らかくできます。
コーティングを取り除くには、シーツを洗濯機に入れ、温水または冷水の設定を選択(基本的には、高温以外なら何でも大丈夫です)。ドラムへの注水中に、ベーキングソーダを1カップ強ほど加えます(ほかには何も加えません)。
洗濯機が最後の「すすぎ」に入ったら、設定を冷水にして、1カップ強のホワイトビネガーを加えてください。
「すすぎ」が終わったら、シーツを洗濯機の中に入れたままにして、いつもの半分の量の洗剤でもう一度洗います。
どんなシーツも柔らかくできる、ベーキングソーダとビネガーを使った方法
洗剤の代わりに、1カップ強のベーキングソーダと120ccのビネガーをシーツといっしょに洗濯機に入れて、1回通しで洗います。ここでは、高温で洗いはじめ、すすぎのときに低温に気切り替えます。
「洗い」のときにホワイトビネガーを加える
「洗い」のときに、普通の洗剤のほかに、120ccのホワイトビネガーを加えます。ホワイトビネガーの効果で、シーツが柔らかくフレッシュになります。
エプソムソルトを溶かした水に浸す
シーツが少しザラついているときはとくに、洗濯機を使うのはやめて、シーツをお風呂に入れてあげましょう。
バスタブに冷水を溜め、エプソムソルトをカップ半分弱ほど加えたら、完全に溶けるまでよくかき混ぜます(木のスプーンを使うと、冷たい水にわざわざ手を浸さなくても済みますよ)。
そのまま一晩つけ置きし、翌日に入念にすすぎます。
自然乾燥させるのが望ましいですが、無理であれば、これからご紹介する乾燥機テクニックで乾かしてください。
エプソムソルトがない、あるいは使いたくない場合は、ホウ砂(ホウしゃ)大さじ6杯か、食卓塩をふたつかみでも代用できます。手順は、エプソムソルトを使う場合と同じです。
シーツを柔らかく乾燥させるワザ
自然乾燥
ここまでに説明した洗い方をどれか試したあとは、シーツを乾燥機に放り込まず、できれば自然乾燥させましょう。自然乾燥させたほうが、乾燥機を使うよりも繊維が柔らかくなります。
ドライヤーボールを使う
ドライヤーシートはやめて、ドライヤーボールを使いましょう(一般的なドライヤーボールは、強く圧縮されたウールやプラスティック、ゴムでできています)。こちらのほうが、シーツのフワフワ感がアップします。
低めの温度設定で乾燥させる
乾燥機の設定温度を高くすれば、それだけ早く乾くかもしれませんが、そのせいでシーツはゴワゴワになってしまいます。
時間が許すのであれば、乾燥機の温度はいちばん低く設定しましょう。ドライヤーボールを併用しながら低温で乾かせば、自然乾燥に近い柔らかさでシーツを仕上げることができます。
Source: hunker, The Spruce, Apartment Therapy, Grover