カーエアコンの吹き出し口は、上半身や足元、あるいはその両方に向けることができます。

温度設定も、かなり低いところまで下げることができます。ただ、夏の暑いときに最も涼しいドライブをするためには、内外気切り替えの設定を「外気導入」から「内気循環」に切り替える必要があります。

車を運転している人なら、この切り替えスイッチやレバーを見たことがあるはずです。

ダッシュボードの真ん中にあるレバーやボタンで、車の形をしたアイコンに「C」字型のような矢印が描かれています。実際に使ってみた経験もある人も多いでしょう。

ただ、この内気循環モードが役に立つ場面というのはほぼ決まっていて、それ以外の時に使ってもあまり効果はありません。

クーラー走行時には、「内気循環」が効果的

うだるように暑い車内に乗り込むときは、まずは窓を全開、エアコンも外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすことが最も効率的な方法です。

内気循環モードのときは、エアコンで冷やされた空気が再び車内を循環するので、外から入ってくる暑い空気を冷やし続けるよりも効率的。結果的に、通常の外気導入モードよりも、車内の温度を下げることができます。

ただし、車内の温度がある程度涼しいと言えるレベルまで達したら、内気循環モードはオフにしたほうが、車内の空気の汚れを防ぐことができます。

ただし、特に土ぼこりがひどいエリアを走行するとか、汚い排気ガスを吹き出すバスの後ろについてしまったとき、あるいは、長いトンネルのなかを走行している時などは、外気の状態が改善するまで、一時的に内気循環モードにしましょう。

汚れた空気が車内に入って来るのをある程度防ぐことができます。

冬場の使用には注意

内気循環モードにすると、車内の空気に含まれる湿気もそのまま循環します。そのため、冬の寒い時期にこのモードを使うと、窓ガラスが曇る原因になります。というわけで、大まかなルールとしては、車の暖房を使っている時は内気循環モードにしないほうが良い、と覚えておいてください。

いつも乗っている車に、内気循環モードに切り替えるスイッチやバーがない場合でも心配しないでください。

車内湿度や汚染物質などを検知するセンサーを備えた、新しいモデルに乗っている可能性があります。

こうした車は必要に応じて、外気導入と内気循環モードを自動的に切り替えてくれるので、ドライバーは何もする必要がありません。

ーー2091年8月10日公開記事を再編集して再掲しています。