AndroidとiOSでは、どちらがより優れたモバイルOSでしょうか。この議論には終わりが見えません。

両OSは、長い年月の間に何度もアップグレードやUIの変更が行われ、今では似たような機能がどちらにも搭載されています。

とはいえ、これだけのアップデートを経ても、Android搭載のスマートフォンにしか搭載されていない機能も存在します。

この記事では、どちらのOSを選ぶか決めかねている人向けに、iPhoneにはない7つの機能をご紹介しましょう。

iPhoneがAndroidより優れている9つの理由 | ライフハッカー[日本版]

iPhoneがAndroidより優れている9つの理由 | ライフハッカー[日本版]

1. 複数のユーザー/ゲストアカウントを設定する

複数のユーザー/ゲストアカウントの設定
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複数ユーザー/ゲストモードは、自分のスマホを家族や友人と一緒に使うユーザーにとっては、本当に助かる機能です。Androidデバイスでは「Android 5.0」で導入されましたが、Appleは長年にわたり、この機能を追加するそぶりすら見せていません。

この機能を使えば、子どもや友人が自分のスマホを使う時でも、プライバシーが保てます。別のユーザーやゲストとしてログインして、あとはデバイスを渡すだけでOKです。

ほかのユーザーに、通話やSMS(テキストメッセージ)の送信を許可することもできます。

この場合、誰か1人がアップデートすれば、すべてのユーザーが使っているアプリが更新されます。

2. USB経由で、内蔵ストレージへアクセス

USB経由での内蔵ストレージへのアクセス
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USBケーブル経由でコンピューターにつないでも、iPhoneの場合は、写真とビデオにしかアクセスできません。一方、Androidなら、内蔵ストレージに丸ごとアクセスが可能です。スマホとデスクトップマシンの間で、どんなファイルでも共有できるわけです。

さらに、対応している車種であれば、USBケーブル1本でAndroidスマホをAndroid Autoに接続し、さまざまなアプリやナビ機能を利用できます。

3. ホーム画面の完全カスタマイズ

ホーム画面の完全カスタマイズ
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ホーム画面のカスタマイズに関しては、iPhoneに与えられた選択肢は常に限られたものでした。「iOS 14」でアップルは、「Appライブラリ」やホーム画面に表示できるウィジェットなどの機能を新たに導入しましたが、Androidスマホに比べると、その自由度はかなりの見劣りがします。

アイコンパックの変更から、デフォルト以外のランチャーの使用まで、Androidスマホでは、ホーム画面をカスタマイズする方法が山ほどあります。「Google Play Store」を見れば、サードパーティーの開発者が作成したホーム画面用のアイコンパックがたくさん目に入ります。

4. アプリをコピーして使う

アプリをコピーして利用
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Androidスマホでは、アプリのクローンを作って、それぞれを複数アカウントで使うことができます。ですから、1台のスマホで2つのWhatsAppアカウントを使いたくなった時は、オリジナルのWhatsAppアプリのクローンを作り、このクローンを使って、別のアカウントを運営すれば良いのです。

5. デフォルトのシステムアプリを変更する

デフォルトのシステムアプリの変更
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iPhoneの一部のデフォルトアプリに関しては、ユーザーに変えられるところがほとんどありません。

iOS 14のアップデート以降、iPhoneにはデフォルトアプリを切り替えられるオプションがつきましたが、それもメールとブラウザアプリに関してだけです。

一方、Androidなら選択肢は豊富です。電話、メッセージ、デジタルアシスタント、ホームアプリなどすべてのデフォルトアプリを、より使いやすいUIで、機能も充実したサードパーティーのアプリに変えられます。

また、特定のリンクを開く時に、ブラウザを経由せずにダイレクトで開くよう、サードパーティーのアプリを設定できます。

6. ディスプレイを常時表示させるアンビエント表示

ディスプレイを常時表示させるアンビエント表示
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Androidスマホでは、アンビエント表示(Always-on display:AOD)機能がついたものも数多くあります。これで、天気やバッテリーの残量などの気になる情報を、画面全体をオンにしなくてもチェック可能。

iPhoneにはこの機能はありませんし、App Storeでも、この機能を持つサードパーティー製アプリは見当たりません。そのため、望ましくない場面でも、通知のために画面全体が光るという残念な現象が起きるのです。

7. カスタムROMのインストールやRoot権限の取得

カスタムROMのインストールやRoot権限の取得
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カスタムROMとは、機能性を向上させ、カスタマイズの余地を大きく広げたAndroid OSの改変版です。

カスタムROMにはたくさんの利点がありますが、その最大のメリットは、最新版のOSにアクセスする手段を提供し、手持ちのAndroid端末を延命させてくれるという点です。

一方、Root権限にアクセスすれば、Androidスマホを完全に自分の思いのままにコントロールできます。

iPhoneの場合、Root化に一番近い操作はジェイルブレイク(脱獄)ですが、こちらの方が難易度が高く、しかも、AndroidのRoot化ほどの権限が手に入るわけではありません。

注:

カスタムROMやRoot化を試してみる場合、デバイスが文鎮化する(完全に動かなくなる)おそれは常にあります。ゆえに、正しい手順にきちんと従うよう気をつけてください。

また、ROMをインストールする際には、最初にデバイスのブートローダー(起動時にROMを読み込むプログラム)をアンロックする必要があります。一度アンロックすると、そのスマホは保証の対象外となることを覚えておいてください。

Androidデバイスで、より自由なスマホ体験を

Androidは強力なOSであり、大規模な開発者のコミュニティに支えられ、安定性、パフォーマンス、機能に関して常に改良が加えられています。

この記事でご紹介した7つの機能は、いずれもAndroidスマホにしかないものです。iPhoneも着々と追いつきつつありますが、Android端末ほどの自由度が今後も得られることは考えにくいでしょう。

自分が使うスマートフォンのOSについて、完全な柔軟性を求めるのか、多少の制約はやむを得ないと考えるかは、ユーザーであるあなた次第です。

Original Article: 7 Things You Can Do on Android Phones but Not on iPhones by MakeUseOf