「目薬をさしてください」というのは、人によっては、「錠剤を服用してください」「この塗り薬を塗ってください」というのと同じ指示です。

でも、目薬を「簡単には」させない人もいます。意思に反してまぶたが引きつってしまったり、瞬きをしたり、あるいは、たじろいで身を引いてしまったりするのです。

実は、私もそんな人間のひとりです。そして幸いなことに、「目薬を確実に目にさせる方法」を最近知ったので、皆さんにご紹介しますね。

目薬の簡単なさし方

私は数シーズンにわたって、アレルギーで目がかゆいまま過ごしました。なぜなら、目薬をうまくさせなかったからです。夫に頼んで私の目をこじ開けておいてもらっても、うまくいきませんでした(目薬は頬を流れ落ちるばかりで、1滴も目の中に入りませんでした)。

ところがあるとき、幼稚園児の娘に目薬をさすよう言われたのです。そのとき小児科医から教えてもらった、子どもに簡単に目薬をさす方法は、こちらの記事でご紹介しました。そのやり方が、大人にも使えることがわかったのです。

私でも、この方法なら目薬がさせます。

ポイントは、目薬をさすときに「目を閉じておく」ことです。頭を後ろに傾けて(いっそのこと仰向けに寝てもいいでしょう)、目頭をねらって目薬を落とします。すると、目を開けたときに目薬の液体がそのまま眼球に流れていきます。これで完了です。

目薬が入ったかどうか判断する方法

初めてのときは、誰かの手を借りなければならないかもしれません。けれども、鏡を使えば自力でできることがわかりました。鏡を使って、目薬の容器の位置を合わせ、それから目を閉じて、容器を指で押すのです。

目薬が目に入ったかどうかは、ほんの少ししみるのでわかります。目に入れても感じないタイプの目薬を使っている場合は、目薬の容器を冷蔵庫で冷やしておくことを、米国眼科学会(AAO)は勧めています

そうすれば、目薬が触れたときに冷たく感じて、目に入ったことが確認できるからです(ただし、冷やしても問題ない目薬かどうかは、あらかじめ確認しましょう)。

この方法は安全です。ただし、目薬の容器の先を、眼球やまぶたにつけないようにしてください。さしている途中で指に触れてもいけません。目のケアをするときは、あらかじめ手を洗っておきましょう。

目薬をまぶたに落としてから目に入れること自体は、衛生的には問題ないそうです。AAOは、身動きする子どもや、目薬をさすときに緊張する大人に、この方法を推奨しています

Source: AAOM