「1年で終わらない。一生つかえる手帳」というコンセプトで誕生した、コクヨの「ジブン手帳」。

発売10周年を迎えましたが、ワークライフバランスを実現させ、公私の夢を叶えるツールとして、ますます人気が高まっています。

「ジブン手帳」とはどんな内容なのか、どのように活用すれば効果を最大限に発揮できるのか——「はじめて知った」という方向けに、その点を含めてご紹介します。

なお、ここで取り上げるのは、数ある商品ラインナップの中の「ファーストキット スタンダードカバータイプ」です。

3分冊構成で使い勝手の良さは抜群

この手帳の最大の特徴といえるのが、「DIARY」「LIFE」「IDEA」の3分冊から構成されている点でしょう。

DIARY:年間、月間、週間、1日の予定やタスクを書き込む、通常の手帳に近い体裁。

LIFE:人生で起きた記憶に残る出来事や、大きな目標を記すライフログ帳。

IDEA:日々生まれるアイデアを書き留める備忘録。

これだけボリュームがあると、手帳初心者には取っつきにくく感じられるかもしれません。

でも、心配は無用。情報の置き場所は緻密に設計されており、随所に工夫が散りばめられているので、割とすんなり入っていける世界です。

また、毎年『ジブン手帳公式ガイドブック』(実務教育出版)が発売されているので、参考にすると良いでしょう。

今回は、「DIARY」をメインに筆者の活用法を交えながら具体的な中身を見ていきましょう。

日単位から年単位まで、予定や目標を俯瞰できる「DIARY」

「DIARY」には、3年分のカレンダーを皮切りに、年間スケジュール、月間ブロック、週間バーチカルといった、予定管理のフォーマットがあります。

加えて、今年の目標、お金の計画、(読んだ)本のリスト、約束したことリストなど、さまざまな記録づけのフォーマットもあります。

このほか、鉄道路線図時差世界地図などの便利情報もあります。下の写真のとおり、週間バーチカルの記入例もあって初心者にやさしいのです。

さて、「何から書いていいかわからない!」という方へ。

とりあえずという感じで、週間バーチカルにスケジュールを埋めていくと、それだけで終わってしまいます…ので、おすすめしたいのは、まずは「今年の目標」と「今年やりたい100のリスト」を埋めることから

そこから思考を発酵させ、「自分は、●●の目標を達成するために、日々・毎週何をすべきか」を考え、細かく落とし込んでいきます。そうすれば、「予定表の沼」から脱出できるでしょう。

たとえば筆者が書いたのは、「今年の目標」の健康欄には、「お菓子を食べる頻度をゼロに近づける」。

この目標を胸に、週間バーチカルの一番左のタスク列に「お菓子NG」と記し、この週に一度もお菓子を食べなければ、チェックマークにチェックを、挫折した場合はバツ印を入れます。

『ジブン手帳公式ガイドブック2023』の実例を見ても、この列には、その週で絶対外せない予定のほかに、プチ目標を記している人が多いです。ぜひ、あなただけの目標をたくさん書きましょう。

週間バーチカルの各日の列は、ワークだけでなくライフの事柄も書き込む前提なだけあって、24時間表記になっています。

よって、深夜の0時から夜明け前の時間帯もあるのですが、(夜勤でない限り)ここがスケジュールでびっしりになることはないはず。通常は、色付きペンで囲んで何時間睡眠がとれたか(or とるつもりか)を記録づけるのがよいでしょう。

0時の上には、天気のアイコンが並んでいて、チェックをつけて今日の天気を示します。

筆者の場合、週に1度は風景写真の撮影で出かけるため、もっと細かく各時間帯の天気予報日の出・日の入りの時間も書き込んでいます。

日中の時間帯については、前の週末に、どのようなタスクを何時から何時まで行なうかをざっくり記しておき、当日に実際にかかった時間あるいは、何かの理由でそれができなかったハプニングも記します。

繰り返しになりますが、単なるスケジュール帳で終わらせないように留意しましょう

1日の終わり、あるいは今週の終わりに週間バーチカルを、端から端まで見ていき、以下を振り返るのがおすすめ。

  • タスクが何度も時間オーバーになった理由
  • 緊急の差し込みタスクをうまく処理できなかった理由
  • プチ目標が達成できなかった理由
  • タスクや目標が予想外に首尾よくいった理由

毎晩・毎週末振り返りの時間を持つことで、その年の「ジブン手帳」を使い切る頃には、その方面のマネジメント力がかなりついてきたことが実感できるはずです。

休日については、単に「休日」と大書して終わりにするのではなく、オフタイムにぜひともやっておきたいことを記します(「今年やりたい100のリスト」を思い出すいい機会です)。

人生をより豊かにする「LIFE」と「IDEA」

LIFE

「LIFE」には、以下のようなフォーマットがあります。

ちなみに、これは1年で終わりません。「自分年表」に99歳の欄があるとおり、一生使うものです。

  • 「人生の夢」
  • 「人生でやりたい100のリスト」
  • 「座右の銘」
  • 「人生設計」
  • 「通年記念日」
  • 「日本&世界旅行地図」
  • 「自分年表」
  • 「家系図」

特に、「人生でやりたい100のリスト」は、折に触れて確認しましょう。

また、何か生涯の思い出になりそうなことがあった場合は、「自分年表」にそれを記すこと。

「LIFE」を長く書き続けていけば、デジタルでは代替できない財産となるはずです。

IDEA

「IDEA」は、ごくシンプルな方眼手帳です。ふと思いついたアイデアを書き留めるのが基本の使い方。

筆者の場合、外出先でひらめいた記事・写真のネタ、健康・時間管理に関するライフハック上の気づきを書き込んでいます。

ページ数は80ページ(40枚)なので、1年で使い切ることを目標に、どしどし書き込んでいきましょう。

続けるコツは?

継続のためのコツは、気負わないのが最大のコツ

『ジブン手帳公式ガイドブック2023』にも「あんまりジブンを追い詰めてはいけません。ジブンのペースで書くも書かぬもジブン次第でOK」とあります。

その前提で、「明日はもうちょっと埋めてみよう」とちょっぴり決意しておけば、やがて続けられるようになっていきます。

ジブン手帳」の2023年版は既に発売されています。2022年11月はじまりなので、今すぐにでもスタートしても良いですね。

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Source / 商品提供: コクヨ