日本でも同じなのかな?

昨年の米国でのビッグな話題のひとつに、さまざまな業界で大規模なレイオフが断行されたことがあります。

大手では、Microsoft(マイクロソフト)やMeta、さらには騒がしかったTwitterなどなど、1万人単位でクビになった人が出たところも珍しくなかったんだとか。

そうなると、大量のエンジニアが行き場を失って…と思いきや、意外にも路頭に迷った人は少なかったというニュースが、Wall Street Journal(WSJ)によって報じられました。

エンジニアは引く手あまた

昨年末にZipRecruiterが発表した調査結果によると、2022年中に北米で職を失ったものの、再就職先を求めて活動したITワーカーのうち、実に79%が、3か月以内新たな仕事が見つかったと報告されています。

さらに、エンジニアの4人に1人は、解雇されても1カ月以内に新たに職に就けたと答えており、これは平均的な米国民の倍以上のスピードで、IT分野の専門職ならば仕事が見つかりやすいという実態を示してもいるようですね。

幅広い業界でレイオフが進み、雇用の差し止めや厳しいコストカットの要求が見られているにもかかわらず、多くのITワーカーが、驚くべき短期間で再び新たな就職先を見出していることが明らかになった。

ZipRecruiterのチーフエコノミストのJulia Pollak氏は、こんなふうに語っています。

もっとも、これは次々と人材の流動があるアメリカ社会ならではの特性も大きいかもしれないとされてはいますが、優秀なエンジニアなら、たとえ勤め先が傾こうとも引く手あまただったりするという、なんともうらやましい環境で生きていけそうです。

しかしながら、同じ2022年でも、前半と後半では少し様相も違ったようで、春先の再就職のほうが、年の瀬にかけての再就職より圧倒的にハードルが低かったとのこと。だんだん景気が悪くなっている影響を、エンジニアでも感じざるを得なくはなってきているようです。

ギズモード・ジャパンより転載(2023.01.05公開記事)

Source: ZipRecruiter via WSJ