どんな風にコーヒーを飲むかなんて、人の自由。

あまりにも個人的な問題なので、相手に「それは違うよ」と言うのはいつもためらってしまいます。

特に、コーヒーへのこだわりなんて、最も質の悪いこだわりです。

しかし、私の彼が間違った飲み方をしていた時は、言わずにはいられませんでした。

コーヒーにミルクを入れるのはいいが…

シェフでありフードライターでもあるSamin Nosratのように、彼は「ハーゲンダッツのコーヒーアイスクリームみたいに見える、ハーフ&ハーフ(コーヒーとミルク半々)」のコーヒーを飲んでいます。

それに、ハチドリみたいな甘い物好きしか入れないような量の砂糖を加えます。

風味は問題ではないのです。もちろん、甘くてクリーミーなコーヒーでも何も悪くはありませんが、彼は冷蔵庫から出したばかりのミルクを、砂糖を加える前のコーヒーに入れて、温いハーフ&ハーフにしていました。

これでは、コーヒーの温度が下がり、砂糖がきちんと溶けず、マグカップの下に砂糖が大量に残ってしまいます。

ご存知のように、これは溶解度の問題です。砂糖は冷たい液体ではうまく溶けません。

だから、アイスコーヒーやカクテルにはガムシロップを入れるのです。砂糖(溶質)とコーヒー(溶剤)の割合がとても高い場合は特に、淹れたてのコーヒーの熱が必要です。

冷たい乳製品(ミルクなど)を加えれば、コーヒー全体の温度は下がり、溶剤として溶かす効率がさらに下がります。これが、砂糖を確実に溶かしたい場合は、ミルクやクリームを加える前に必ず砂糖を入れたほうがいい理由です。

定量化するために、私は約300mlのコーヒーに角砂糖を1つ加えたものと、約220mlのコーヒーに約80mlの冷たいミルクを足したものに角砂糖を1つ加えたものを比較してみたところ、前者よりも後者の方が、砂糖が溶けるのに26秒多くかかりました。

ホットコーヒーにはまず砂糖を入れよう

当然ながら、朝のコーヒーにどれくらいミルクを入れるか、コーヒーがどれくらい熱いかなどによって変わってきますが、ミルクよりも砂糖を先に加えるという順番であれば、砂糖はきちんと溶けます。

ほんの少ししかミルクやクリームを足さない場合は、コーヒーの温度が劇的に変わることはないので、砂糖を溶かすには少し余計に混ぜるくらいでいいでしょう。

逆に、砂糖の量が少ない場合も、そこまで熱くないコーヒーでもきちんと溶ける可能性が高いです。

きび糖や中白糖(グラニュー糖より粒が大きいことが多い)が好きな人は、より熱いコーヒーの方が溶けやすいです。

ですから、ホットコーヒーには、砂糖を加えて混ぜてから、ミルクやクリームを入れましょう。砂糖とミルク入のコーヒーはおいしいですが、ジャリジャリするのは嫌ですよね。

神経科学が証明、1杯目のコーヒーが脳に及ぼす5つの影響 | ライフハッカー・ジャパン

神経科学が証明、1杯目のコーヒーが脳に及ぼす5つの影響 | ライフハッカー・ジャパン

Image: Justin Leibow/Unsplash