インターネットを長年使っている人たちのご多分にもれず、私も長年Googleアカウントを持っています。10年以上使っているうちに、無料で使える15GBのストレージを使い果たしましたが、その容量の大半を占めるのはGmailです。。
ほとんどが迷惑メールですが、中には重要なメールもあるので、無闇に削除したくないもの。しかし、整理するとなると膨大な時間を取られますね。そこで、おすすめなのがGmailのメールをPCにダウンロードしてバックアップを取ること。
Gmailのバックアップを行なうには、2つのステップがあります。
1つ目はもちろん、Googleからメッセージをダウンロードすることですが、それだけでは済みません。
Googleは「.mbox」フォーマットでファイルを送ってきますが、このファイルフォーマットは手持ちのPCに搭載されているどのアプリでも読めない可能性があります。
でも、大丈夫。解決できますよ。
Gmailのメールをダウンロードする方法
Gmailのメッセージは簡単に保存できるようになっています。保存方法は次の通りです。
1. Googleにアクセスして、プロフィールアイコンをクリックし、「Googleアカウントの管理」を選択する。
2. 「データとプライバシー」を選択して、「データをダウンロードまたは削除」ボックスまでスクロールダウンする。
「データをダウンロード」をクリックすると、カレンダー、Chrome、連絡先、ドライブ、Googleフォト、位置情報の履歴など、最大50種類のデータを選択することができます。記録として保存したい場合は、自由にチェックを入れて選択してください。
ただし、今はメールをダウンロードしたいので、以下のように進めていきましょう。
3. 「メール」の横にあるボックスにチェックを入れる。
4. チェックを入れた状態で、下にスクロールし、「次のステップ」を選択する。
5. ダウンロード先を選択し(デフォルトだと電子メール)、エクスポートの頻度を選択する。一度しか行なわない場合は、「1回エクスポート」にチェックを入れたままにする。
6. その他の設定はそのまま触らず、「エクスポートを作成」をクリックする。
7. あとは待つだけ。Googleはこのエクスポートを処理し、準備ができたら知らせてくれる。「電子メールで」を選択した場合、エクスポートは受信トレイに表示される。それをPCにダウンロードする。
これらのフォルダを新しい別のフォルダに移し、「Gmailのバックアップ」などの名前を適宜付けておくと、あとで整理しやすくなりますよ。
ダウンロードしたGmailのメールを読む方法
せっかくメールをダウンロードしてどこかに保存しても、読みこめなければ意味がありませんよね。残念ながら、メールは「.mbox」ファイルとして保存されているので、テキストファイルのように読むことはできません。
しかし、いったんセットアップすれば、これらのファイルを簡単に読めるようにするアプリがあります。
ここでは、How-To Geekのアドバイスに従い、Gmailのアーカイブを検索して読むことができるオープンソースのメールクライアント、Mozilla Thunderbirdを使用することにします。使用方法は次の通りです。
- このアプリをダウンロードしてインストールする。任意の電子メールアカウントでログインし(ポップアップウィンドウを介してサインインする必要があるかもしれません)、表示されるほかの設定のポップアップはどれもスキップしましょう。
- Macの場合は「ファイル」、Windowsの場合は「メニュー」に行き、「新規」>「フィードアカウント」>「名前を付ける」と進んで設定を完了すると、Thunderbirdは自動的に新しいフィードに移動する。
- 「アカウント設定」>「ローカルディレクトリ」の隣にある「閲覧」をクリックする。このオプションで、Thunderbirdが読み込めるように、「.mbox」ファイルを格納するフォルダを選択できる。
- 先ほど設定したフォルダを選択し、「フォルダを選択」をクリックする。Thunderbirdの再起動を促すメッセージが表示されたら、それに従う。
このアプリを再び開くと、メールを読み込むのに時間がかかることがあります。特にメールの数が多いとなおさらです。しかし、いったん読み込まれると、通常と同じようにメッセージを閲覧することが可能に。
ただし、これらのメッセージはすべてPCにローカルに保存されています。
容量を節約するためにGmailからメールを削除したい場合は、念のため「.mbox」ファイルのコピーをもう1つ作成して別の場所に保存しましょう。バックアップが1つしかないと心配ですから。
Source: How-To Geek, Thunderbird