この記事では、他行振込の利用が多い方、ネット銀行の口座を開設したい方に、主要ネット銀行の他行宛振込手数料について比較し、ポイントを解説します。
最後まで読めば、ネット銀行を上手く利用し、振込手数料を節約することができます。
他行宛の振込が多い方にとって、振込手数料は節約のためにも気にしたいもの、よく使う銀行口座を選ぶ際のポイントにもなります。
特にネット銀行の他行宛振込手数料は、メガバンクと比較すると割安に設定されています。さらに、回数限定や特定の条件を満たすと無料になるなどのお得な特典のあるネット銀行も多いので、ぜひうまく利用しましょう。
そこで今回は、主要ネット銀行の他行宛振込手数料について比較してみました。
目次
「条件なし」で他行振込手数料が無料になるネット銀行比較
まずは、調査対象のネット銀行の中で、「条件なし」で「誰でも他行宛振込手数料が無料」になる回数を比較してみましょう。
他行振込手数料が無料になるネット銀行はすべてではありません。調査対象の主要ネット銀行の中では、5行のみでした。
ネット銀行の他行振込手数料 無料回数を比較
銀行名 | 条件なしでの無料回数 | 有料の場合の他行振込手数料 (税込) |
auじぶん銀行 | 月3回無料 ※三菱UFJ銀行宛は何回でも無料 | 99円 |
住信SBIネット銀行 | 月1回無料 | 77円 |
GMOあおぞらネット銀行 | 月1回無料 | 75円 |
ソニー銀行 | 月1回無料 ※Sony Bank WALLET(デビットカード) を持っていれば月2回無料 | 110円 |
SBI新生銀行 (ネットバンキング) | 月1回無料 | 214円 ※スタンダードの場合 |
楽天銀行 | なし | 145円 |
PayPay銀行 | なし ※三井住友銀行の本人名義口座への振込は無料 | 145円 |
イオン銀行 (ネットバンキング) | なし | 110円 |
東京スター銀行 (ネットバンキング) | なし ※口座取引明細書を「郵送しない」 設定の場合、月3回までキャッシュバック | 330円 |
auじぶん銀行:条件なしで他行振込手数料月3回無料
調査対象のネット銀行のうち、条件なしで他行振込手数料を無料としているのはauじぶん銀行、住信SBIネット銀行、GMOあおぞらネット銀行、ソニー銀行、SBI新生銀行(インターネットのみ)の5行となります。
最も無料回数が多いのは、auじぶん銀行で、月3回無料。その他の4行は月1回無料です。 口座を持っているだけで、振込手数料が無料になります。
東京スター銀行:取引明細書を「郵送しない」設定で月3回実質無料
東京スター銀行では、条件なしでの他行振込手数料無料はありませんが、口座取引明細書の郵送設定を「郵送しない」とするだけで、ネットバンキングでの他行振込手数料が月3回までキャッシュバックされます。
取引明細書は、直近13ヶ月分はネットバンキングで確認でき、PDFでダウンロードも可能です。ペーパーレスにするという簡単な条件で、他行振込手数料月3回実質無料という大きなメリットを得ることができます。
有料の場合の他行振込手数料は?
有料で利用する場合の振込手数料を比較してみますと、GMOあおぞらネット銀行が75円で最安なのに対し、東京スター銀行(ネットバンキング)では330円と4倍以上の開きがあります(いずれも税込)。
無料回数だけではなく、有料の場合の振込手数料も確認しておきたいポイントです。
なお、表にはありませんが、大和ネクスト銀行では「自分名義の口座への振込手数料が制限なく無料」というサービスがあります。複数行に口座を持つ方にとっては歓迎すべきサービスです。
「優遇プログラム」での他行振込手数料無料回数を比較
各ネット銀行には、預金残高やサービスの利用状況に応じて会員ランクが上がり、ランクに応じた特典がつく「優遇プログラム」が用意されています。
この優遇プログラムのランクに応じて、他行宛の振込手数料の無料回数を増やしている銀行が多い傾向です。
ここでは各ネット銀行の状況を比較していきます。
ネット銀行の優遇プログラムでの他行振込手数料無料回数比較
銀行名 | 他行振込手数料 無料回数 |
auじぶん銀行 |
|
住信SBIネット銀行 |
|
GMOあおぞらネット銀行 |
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ソニー銀行 |
※Sony Bank WALLET なしの場合 |
SBI新生銀行 |
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楽天銀行 |
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PayPay銀行 | 優遇プログラムなし ※前月の預金平均残高(円普通預金、円定期預金)が3,000万円以上の場合、 回数・振込金額にかかわらず月5回まで無料 |
イオン銀行 |
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東京スター銀行 | 優遇プログラムなし |
住信SBIネット銀行やGMOあおぞらネット銀行なら優遇条件がクリアしやすい
優遇プログラムで他行宛の振込手数料の無料回数を増やしているネット銀行は多いのですが、ここでポイントになるのが”優遇条件のクリアしやすさ”。
比較的クリアしやすい優遇条件なのが、この3行です。
住信SBIネット銀行は、認証機能「スマート認証NEO」の登録というクリアしやすい条件で他行宛振込手数料が月5回無料となりますので、この中で最もおトク感があります。
GMOあおぞらネット銀行は、外貨普通預金残高30万円以上という条件で他行宛振込手数料が月3回無料。GMOあおぞらネット銀行は、外貨預金の為替手数料が安く、金利が高いのも大きな特徴のひとつなので、外貨預金に興味がある方には、クリアしやすい条件と言えます。
楽天銀行は、給与振込先を楽天銀行に設定するだけで、他行宛振込手数料が月3回無料になります。
メガバンク・ゆうちょ銀行の他行振込手数料を比較
ネット銀行の比較対象として、メガバンクとゆうちょ銀行の他行宛振込手数料を見ていきます。
まず、前述の住信SBIネット銀行やGMOあおぞらネット銀行のように、条件なしで誰でも他行振込手数料が無料になるサービスは、メガバンクやゆうちょ銀行にはありません。
メガバンクやゆうちょ銀行から他行に振込すると、ネットバンキングを利用する場合でも、最低150円(税込)以上は振込手数料がかかります。振込金額が3万円以上だと手数料が高くなるケースが多く、窓口を利用すると他行宛振込手数料は600円以上もかかってきます。
メガバンク・ゆうちょ銀行の他行振込手数料比較
銀行名 | 条件なしでの無料回数 | 他行宛:3万円未満(税込) | 他行宛:3万円以上(税込) |
みずほ銀行 | なし | 窓口:710円 ATM:270円 ネット:150円 | 窓口:880円 ATM:330円 ネット:320円 |
三菱UFJ銀行 | なし | 窓口:594円 ATM:209円 ネット:154円 | 窓口:770円 ATM:330円 ネット:220円 |
三井住友銀行 | なし | 窓口:605円 ATM:165円 ネット:165円 | 窓口:770円 ATM:330円 ネット:330円 |
りそな銀行 | なし | 窓口:770円 ATM:440円 ネット:165円 | |
ゆうちょ銀行 | なし | 窓口:660円 ATM:220円 ネット:165円 ※5万円未満の場合 | 窓口:880円 ATM:440円 ネット:165円 ※5万円以上の場合 |
※ATMはキャッシュカード利用時の他行振込手数料
メガバンクの優遇プログラムで他行振込手数料は無料にならない?
三菱UFJ銀行、りそな銀行は、優遇プログラムで他行宛振込手数料を無料にできる可能性はあります。
ただし、りそな銀行の場合、預金残高が2,000万円以上など条件が厳しくなっています。 一方、三菱UFJ銀行は、メインバンクプラス(スーパー普通預金)に加えインターネット通帳の利用で月1回無料、給与受取で月3回無料と比較的クリアしやすくなっています。
ネット銀行の比較ポイントとして振込手数料は重要
メガバンクや地方銀行などから毎月他行に振り込みしている方は、振込手数料を払いすぎているかも。誰でも他行振込手数料が無料になるネット銀行を上手に利用すれば、振込手数料が節約できます。
他行振込手数料で選ぶなら
東京スター銀行は、口座取引明細書の郵送設定を「郵送しない」とするだけで、ネットバンキングでの他行振込手数料が月3回まで実質無料(キャッシュバック)料です。
auじぶん銀行なら、条件なしで他行振込手数料が月3回無料になります。
>>東京スター銀行
>>auじぶん銀行
銀行の手数料についてはこちらの情報も参考にしてください
>>「ATM引出手数料 無料回数」のネット銀行比較 どこがおトク?
ネット銀行各社振込手数料ページへのリンク
>>ソニー銀行
>>auじぶん銀行
>>楽天銀行
>>SBI新生銀行
>>PayPay銀行
>>イオン銀行
2023年2月6日現在の各サイトの情報をもとにまとめています。最新の情報は各サイトでご確認ください。
*本記事は、Fin/d(ファインド)より提供のコンテンツを加筆変更して掲載しています