近年、ハードウェアの刷新やソフトウェアのアップデートにより、iPadはさらに優れた仕事で使えるツールへと進化しました。
モバイルのOSをiOSとiPadOSに分けるというAppleの決断によって、iPadはマルチタスク作業でさらに威力を発揮するようになりました。
現在iPadで仕事をしている人、もしくはこれから活用したい人は、効率よく使うためのマルチタスク機能の使い方を知っておくことが不可欠です。
今回は、iPadを仕事で使う時に役立つ7つのTipsをご紹介します。
目次
1. iPadOSのジェスチャーを知る
iPadはタッチデバイスであるため、インターフェースのシームレスな操作方法を知るとより便利になります。
ホーム画面に戻ったり、Appスイッチャーを使いたい時に、画面下から上にスワイプするというのは知っているかもしれません。しかし、知らないジェスチャーもいくつかあるかもしれませんので、以下にまとめてみました。
- スワイプしてアプリを切り替え:画面の下端で左から右に(もしくはその逆に)スワイプすると、その時開いているアプリにすぐに切り替えることができる。
- ピンチでコピーやカット:3本指でテキストや画像をピンチをするとコピーが可能。それを2回続けると、テキストや画像もカットできる。コピーやカットしたものをペーストするには、3本指でピンチオープン。
- アプリ内でDockを表示:画面下から軽く(2センチほど)上にスワイプするだけで、Dockが表示される。
2. Dockで「最近使用したApp」を表示する
iPadは、Dockの一番右側で最近使用したアプリ3つを表示することが可能。ほかのアプリとは線で区切られているので視認性が高くなります。
この機能はデフォルトで有効になっていますが、無効になっている場合は以下の手順で有効にしましょう。
- 「設定」を開き、「ホーム画面とマルチタスク」へ進む。
- 「Dock」セクションにある「おすすめApp/最近使用したAppをDockに表示」をオン。
Tip
iPadのDockで「おすすめAppを表示」するには、「Handoff」を有効にする必要があります。この機能は、ほかのAppleデバイスで作業しているタスクに、シームレスでアクセスできるものです(対応アプリであれば)。
また、アプリのアイコンを長押しして、このセクションからアプリを削除し、アプリを非表示にすることもできます。
3. DockでAppライブラリを有効にする
AppライブラリはiPadの新機能の1つで、iPadOS 15のリリースとともに登場しました。ホーム画面の最後のページにダウンロードしたアプリがすべて入っており、無効にすることはできません。
簡単にアクセスできるよう、アプリは自動的にフォルダに振り分けられますが、常にベストとは言えません。
しかし、Dockからアクセスできるようにすると、iPadでこの機能を最大限に活用できます。iPhoneのAppライブラリと違って、iPadOSではこの機能をスワイプして表示するだけのものではありません。
DockでAppライブラリを表示すると、ダウンロードしたすべてのアプリにアクセスし、Dockがアプリのフォルダだらけになるのを避けられます。
以下の手順にしたがって、DockでAppライブラリを表示しましょう。
- 「設定」を開き、「ホーム画面とDock」へ進む。
- 「Dock」セクションにある「AppライブラリをDockに表示」のトグルをオン。
4. Appスイッチャーでアプリのペアを作成する
iPadOSでは、2つのアプリを組み合わせてペアを作成することができます。普通は「Split View」を使いますが、Appスイッチャーで開いているアプリでペアを作成することも可能。
この方法を使うと、アプリを検索する手順を省くことができます。以下の手順にしたがって、アプリのペアを作成しましょう。
- 画面下から上にスワイプして、画面真ん中で止めてAppスイッチャーを表示。
- 表示されている中からアプリを選び、それとペアにしたいアプリの上にドラッグ。iPadOSが、そこから2つのアプリの組み合わせを作成。
5. アプリ間でドラッグ&ドロップする
アプリ間でファイルをドラッグ&ドロップするという機能は、必ずしもわかりやすく、簡単なものではありません。しかし、iPadOSでは、多くのアプリ間でドラッグ&ドロップを使用できることに気づくと思います。
この機能は、データのタイプや種類、使用するアプリによって、使えたり使えなかったりするのです。以下がその例です。
- 「写真」アプリから画像をドラッグし、「Twitter」アプリのツイートボタンのところにドラッグ。するとすぐにその画像付きのツイートが作成される。
- 「メモ」アプリに使いたい写真がギャラリーにある場合は、ドラッグ&ドロップですぐに文書に取り込める。
最初の例は生産性とは関係ありませんが、相互利用できるという意味で紹介しました。この機能を使い、リンクを「メモ」アプリにドラッグして、保存することもできます。
6. Spotlight検索を使って素早く検索する
Spotlightは、普段は隠れているiPadの生産性向上機能です。ホーム画面で、画面上から下にスワイプし、画面の真ん中で止めるとSpotlight検索にアクセスできます。
アプリの使用中は、「Assistive Touch」を使ったり、外付けキーボードで「Cmd + スペース」キーを押してアクセスしましょう。
検索バーが表示されたら、何でも入力して検索できます。Spotlightは、ファイル、アプリ、ウェブ検索の結果、さらには単位や通貨の換算も可能です。数字を計算するのにも使えます。
iPadのようなドラッグ&ドロップ機能に長けたデバイスでは、この機能によってすぐにデータにアクセスし、さまざまなアプリでそのデータを使用できるのです。
7. iPadOSでホットコーナーを使う
「ホットコーナー」はMacで人気の機能で、画面の四隅の1つにカーソルを合わせてドラッグすると、アプリに素早くアクセスできます。Appleは、この機能をiPadOS 13からiPadでも使えるようにしました。
iPadでのホットコーナーの使い方がわかると、カスタマイズしたアクションやSiriのショートカットをコーナーに設定できます。
たとえば、ウェブサイトを開くSiriのショートカットを、各コーナーに設定することが可能。また、この機能を健康関連のSiriのショートカットに使えば、仕事の合間に効率的に休憩できますよ。
※注意
ホットコーナーは、「Assistive Touch」を有効にし、トラックパッドやマウスをiPadに接続している場合のみ動作します。
マルチタスク作業のTipsでiPadOSを使いこなす
iPadOSは幅広い機能があり非常に便利。今回紹介したTipsのほとんどは、iPadが最高のタブレットであることを示していると思います。
このガイド記事を使って、Split ViewやSpotlightなどのさまざまな機能を最大限に活用することをおすすめします。
Original Article: 7 Tips for Efficient Multitasking on the iPad by MakeUseOf