Googleから離れられなかったあなたへ。
1日中してしまうウェブサーフィング。検索1つでニュースもドラマも、かわいい猫の動画でも何でも見られるし、子どもの名前決め、レシピ、何でも教えてくれます。
そんな何でも教えてくれるウェブ検索ですが、皆さん、いつもたったひとつの会社の検索エンジンしか使ってないんじゃないでしょうか? そう、Googleです。
ある調査ではGoogle.comの市場占有率は92%。キング・オブ・検索エンジンです。でも自分の検索のすべてがGoogleって考えてみると、ちょっと分散させたいような気もしませんか?
というわけで、抵抗してるわけじゃないですけど、Google以外の検索エンジンのチョイスを見ていきましょう。
DuckDuckGo
Googleの代わりとして一番よく知られているのがこちらのDuckDuckGoです。
広告のトラッキングをブロックしてくれたり、検索情報を売らないなど、プライバシーの遵守に力を入れています。
もちろんすべてが完璧というわけではないですが、ウェブ検索したものが広告で出てきて「なんか情報が取られてるかも」と思っている方にはぴったり。
ただ、Googleほどアルゴリズムがパワフルではないところはマイナスかもしれません。
Bing
マイクロソフトの検索エンジン、Bingです。何年もの間、「使えない!」「ゴミ!」「マルウェア!」などネット上で悪評が高かったのですが、最近変わってきています。
AIチャットボットのChatGPTを検索エンジンに取り入れる報道も出ていて、リブランディングを試みようとしているんです。ChatGPTを使ってこれからどのように変わっていくのか、期待したいところですね。
Manticore
厳密には検索エンジンではないのですが、「検索」つながりで一応共有していきます。無料のオープンソースコードの検索をするプログラマーの方におすすめなのが、2017年にローンチされたこちらのManticore。
データベースのコードを超高速で検索できます。
Presearch’s Web3 Search
分散型検索エンジンPresearch’s Web3 Searchは、ユーザーが本当にいいと思うものが上位に来るように検索を最適化しよう、と試みました。
検索エンジンとブロックチェーンの融合型のような感じで、検索することで仮想通貨PREが獲得できるのです。その検索は匿名化されています。PREノードは現時点で6万5000以上。世界中に検索のボランティアがいる感じですね。
Ecosia
世界中の人がウェブサーフィングすればその分電気を使うので、発電にものすごく二酸化炭素を排出しているって知っていました? 温室効果ガス全体の3.7%を占めています。航空機が2.5%なので、相当な数字です。
ネットも環境に優しくということで、ドイツの企業が立ち上げた検索エンジンがEcosiaです。
Ecosiaは80%以上の利益を植林・森林再生活動に寄付しています。地球のことを考えている方にぴったりな検索エンジンです。
Ahmia
ウェブ検索の世界には、普段私たちが目にする表の世界と裏の世界があります。
つまりダークウェブ。裏側の世界の検索ができるのがAhmiaです。ダークウェブの検索エンジンはいくつかありますが、これが一番人気ですね。
その理由は、「表」から入れるから。ただ、検索する時は自己責任で。
Yandex
ロシアのYandex。
ロシアで一番大きいテック企業で、検索エンジンだけでなく、メールや地図、ストレージなどのサービスもあります。
実は先日、内情情報流出事件があって、ユーザーのデータは流出しなかったものの、検索のアルゴリズムの方法などの情報が流出してしまいました。
そんなことがありましたが、でも実はけっこう良い検索エンジンだと評価されていて、人気検索エンジンとして多くの国で利用されています。
Source: Seeking Alpha, Manticore Search, Fast Company, Ecosia, Ars Technica, TechRadar
ギズモード・ジャパンより転載(2022.2.06公開記事)