2023年02月18日 19時00分レビュー

音楽と光と振動が融合して気持ち良くなるSTG「Rez Infinite」のPS5版がPlayStation VR2に対応するのでプレイしてみたレビュー

2001年にPlayStation 2とドリームキャストで発売されたシューティングゲーム(STG)「Rez」をPlayStation VRに対応させた「Rez Infinitie」が、ソニーのVRデバイス「PlayStation VR2」対応ソフトのローンチタイトルとして2023年2月22日にPlayStation 5(PS5)向けに発売されます。PlayStation VR2と共にPS5版Rez Infiniteを先駆けて先行プレイできる機会が得られたので、実際にプレイしてみました。

PlayStation VR2 | PS5で実現する次世代のVRゲームがここに | PlayStation (日本)
https://www.playstation.com/ja-jp/ps-vr2/

Rez Infinite |
https://rezinfinite.com/

Rez Infiniteは、2001年に発売されたRezにVR対応モードの「Area X」モードを追加したアルティメット版で、2016年にPlayStation 4向けにリリースされました。今作はPSVR2に対応させたPS5版で、大まかなゲームモードは同じです。

実際にPS5版Rez InfiniteのRezモードをPSVR2でプレイしたところが以下。

PSVR2対応のPS5版「Rez Infinite」のRezモードを先行プレイ - YouTube

プレイヤーはワイヤーフレームで構成された電脳空間にダイブしているという設定。

この電脳空間に侵入したウイルスをロックオンし、レーザーをヒットさせて倒します。

ビートを刻むBGMは敵を倒すほど盛り上がっていく仕組み。また、敵を撃破した時に音と光が生まれ、ロックオン時や敵を撃破した時にコントローラーを握る手に振動が伝わります。Rezはコンセプトとして視覚・聴覚・触覚を融合させた「共感覚」をコンセプトとしています。

敵を倒す時の音や光、そしてPSVR2のハプティック振動によって、独特のグルーヴが生まれていき、シューティングをプレイしているだけで少しずつテンションが上がっていき、まるでクラブで踊っているような高揚感が得られるというのがこのゲームの大きな特徴です。

さらに、Rez Infiniteには、VRデバイスでのプレイに最適化された「Area X」モードがあります。

Area Xモードがどんな感じなのかは以下のムービーを見るとよくわかります。

PSVR2でPS5版「Rez Infinite」の「Area X」モードを先行プレイ - YouTube

Area Xの特徴は、電脳空間がワイヤーフレームではなくなり、光の粒で構成されているということ。また、敵の造形や撃破した時のエフェクトなどの解像度がめちゃくちゃ高くなっており、空間がより広く感じられ、没入感もアップしています。

PS5版になって映像は4K解像度・60fpsのモーションに進化。さらにサウンドも5.1/7.1cmのフルサラウンドサウンドに対応しました。

また、PSVR2によって片目2000×2040ピクセルの解像度と120fpsのなめらかな映像をVRで堪能することが可能に。さらに、Area Xモードの音楽と効果音はフル3Dオーディオで堪能できます。さらにHDRにも対応しているので、よりハイコントラストな映像を楽しむことが可能です。

そして、プレイしていて驚いたのが、VRヘッドセットにも搭載されているハプティック振動機能。

エリア移動の時にほとばしる光線の中を突っ込む演出があるのですが、その瞬間にヘッドセットから頭部に振動が加わり、光と音の演出もくわわってまさに「空間にダイブする」という体験の解像度が上がった印象。前世代のPSVRや他のVRデバイスでもRez Infiniteをプレイしたことはあったのですが、「電脳世界にダイブする」というRezのコンセプトを最も肌で感じることができたように思いました。

そして、敵をロックオンする照準は、PSVR2の視線トラッキングによって操作することが可能。

実際に視線トラッキングで敵をロックオンしながらプレイする様子が以下のムービー。

【先行プレイ】PlayStation VR2の視線トラッキング機能でPS5版「Rez Infinite」をプレイしてみた - YouTube

視線トラッキングで敵をロックオンするのにはやや慣れが必要ですが、首や体を大きく動かしたりコントローラーを振り回さなくても敵をロックオンできるのは、自機として飛んでいるアバターと一体になっているような感覚を与えてくれます。グラフィックやサウンドも進化していて、サイバーパンクSFの登場人物になったような気持ちに浸ることができました。