昨今、ボールペンの新製品といえば、まずインクの発色がポイントになりがち。濃くクッキリしたインクを搭載したボールペンは、それだけでも注目されます。

発色が濃い=視認性が良いので、手帳などに小さい文字で書き込んでも読み取りやすい。つまり、使いやすいわけです。

ですが、視認性の良さが100%正義というわけではありません

たとえば、コワーキングスペースやカフェなど不特定多数の人がいる場所で作業をする場合、文字の読み取りやすさがデメリットになることも。

なぜなら、視認性が高い=「書いている内容を横から覗き見られる危険性が高い」からです。

だとしたら、視認性の良いインクと悪いインク、両方を上手に使い分ける必要があるのかも?

【この記事はこんな人におすすめ】

  • メモやスケジュール帳の内容を他人に見られたくない
  • 用途によって使い分けられるペンを探している

プライベートな予定は「視認性の悪いボールペン」で書きましょう

視認性の悪いインク…と聞くと駄目なボールペンのように感じますが、実は上記のような使い道もあるんです。

ゼブラ「サラサナノ スモークカラー」は、まさに視認性をわざと落としたインクがポイントです。

「サラサナノ」といえば、ゲルボールペンの代表格とも言える「サラサクリップ」シリーズの超極細(0.3ミリ径)モデルとして2021年に発売されたもの。

従来の細いゲルボールペンは、鋭いペン先で紙の表面を掘ってしまうトラブルが起きやすく、どうしてもガリガリと粗い書き味になりがちでした。

しかし「サラサナノ」は軸内部にサスペンション機構を備え、細いのにサラサラと滑らかに書けるようになっています。

3月9日に発売された「スモークカラー」は、その「サラサナノ」の数量限定カラー。ラインアップは、スモークピンク・スモークカーキ・スモークブルー・スモークオーカーの4種類

このスモークカラーの発色が、とにかく淡い! 薄い! ぼんやり! でもきちんと発色はする不思議な色なんです。

どれぐらい読みづらいかというと、ご覧の通り。

書いている本人ならギリギリ読み取れるでしょうが、ここまで薄い発色を横から覗き見るのはかなり大変そう。もちろん個人差もあると思いますが、とはいえ「ひみつ色インク」という通称は伊達ではありません。

たとえば手帳のスケジュール欄も、ビジネスの予定は通常の黒インクで、プライベートはスモークカラーで書き分けておけば、かなり安心。

同じ紙面で彩度の差が大きいと、淡い色は極端に見えづらくなるので、知られたくない内容も書きやすいはずです。

また、社外での打ち合わせ時にメモ取り用ペンとして使えば、先方様にあまり見られたくないようなことだって、書くことができるでしょう。

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アイデア次第でさらにプライバシーを守る使い方も!
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