20年以上前、ウォーレン・バフェットは、ジョージア大学の学生を前に、キャリアを成功させる秘訣について講演を行ないました。

「オマハの賢人」と称されるウォーレン・バフェットが登壇して最初に語ったことの1つが、「大学を卒業したら、どんな人の下で働くべきでしょうか?」という質問への答えです。これは、よく聞かれる質問です

億万長者の投資家であるウォーレン・バフェットは次のように答えました。

自分が尊敬する機関や個人のために働くべきです。履歴書に書くと見栄えがいいからとか、初任給が少し高いからという理由で、中途半端に妥協して就職すべきではありません。

このアドバイスは将来を見据えている学生だけでなく、キャリア形成のどの段階にいる人たちにも教訓となりました。

履歴書を完璧に仕上げて憧れの仕事に就いたとしても、上司に指導力がなかったら、台なしですからね。

尊敬するリーダーのもとで働く

「もっとも尊敬する人物のもとで働いてください」というバフェットの言葉は、「尊敬する人物」という点にぴったりと焦点を合わせており、続けて学生たちにこう語っています。

そうすれば悪い結果になりようがありません。仕事が楽しくて、朝、ベッドから飛び起きるようになるでしょう。

あなたがもっとも尊敬する人物は、あなたを長期的な成功に導くリーダーであるはず。刹那的な、その場しのぎの会社にあなたを追いやることはしないでしょう。

従業員が朝ベッドから飛び起きて仕事に行きたいと思わせるようなリーダーになるために必要ことは何でしょうか? 3つの事例を以下にご紹介します。

1. チームが仕事の目的を共有できるように努める

立派なリーダーは、誰もが心を引きつけられるような未来のイメージを伝え、見るもの、感じるものに影響を与えているのです。

チームに目的地を示し、どこに向かっているのか把握させ、「なぜ私たちはこの仕事をするのか?」という問いに答えます。

このようなリーダーが率いるチームは、自分たちがしている仕事の意義を理解し、最終目標に意識を集中させることができるのです。誰もが同じ目標に向かって一丸となると、途方もないエネルギー、情熱、生産性が発揮されます。

2. チームメンバーの成長を助ける

優れたリーダーシップとは、ヒエラルキーのトップの知識に依存する古典的なヒエラルキー型組織ではなく、個々の貢献者の知識に依存する学習型組織をつくること

他者のスキル、能力、リーダーシップを開発するために先を見据えているリーダーは、際立って有利です。チームメンバーが成長し技術を習得していくための枠組みをつくることで、内発的なモチベーションを発揮させることができます。

3. 何が人を動かすのか理解している

ポジティブ心理学によれば、ポジティブな感情を経験することが人間のモチベーションの根源です。なので、最高のリーダーは人間の行動をよく理解し、何が人々を刺激して高いレベルの仕事をさせるのかを理解しています。これは本当に立派なことです。

企業はそういう人物をリーダーとして登用し、従業員の強みや才能を生かしてもらうべきです。そのようなリーダーこそ、従業員の能力を最大限に引き出せるからです。

生産性を捨て去った、ウォーレン・バフェット氏の思考法

 | ライフハッカー・ジャパン

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