4機種が発表されたiPhone15シリーズ。どれを買うか、あるいは今年は購入を見送るか迷っている人も多いのではないでしょうか?

モデルごとの差が大きいカメラ性能を中心に、どんな人なら買い換えることで恩恵を受けられるのかそして新しいiPhoneでスマホライフがどう変わるのかを解説します。

▼Appleイベントで発表された全ラインナップ

3分でわかる! iPhone 15、Apple Watch Series 9、 Apple Watch Ultra 2、AirPods Pro 2のすべて  #AppleEvent | ライフハッカー・ジャパン

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iPhone 15/15 Plusに48MPカメラが登場。日常の小さな悩みが一掃か?

意外と多い「ちょっとだけズームしたい」に悩まない

今回発表されたiPhone 15シリーズでは、昨年は上位モデルだけに採用されていた48MPのメインカメラをすべてのモデルに搭載

「4つのピクセルを1つにまとめて扱う」という仕組みによって、高画質な写真を撮影できることに加え、写真の中央部分を切り出す形で2倍望遠の撮影をすることも可能です。

目の前の料理をちょうどいい画角で撮影したいときや、ひざの上に乗っているペットの顔をアップで撮りたいときなど、スマホ撮影で「少しだけズームしたい」状況は意外と多いもの

望遠レンズを搭載しない無印iPhoneやPlusモデルの場合、ソフトウェア上で画像を拡大するデジタルズームを使うしありませんが、その場合画質は落ちることになります。

また、3倍の望遠レンズを搭載したPro/Pro Maxモデルでは、逆に「3倍だと近すぎる」という問題が発生することも。その場合も結局、広角カメラでデジタルズームを使うことになるでしょう。

新しい48MPカメラによって、そんな日常の撮影で意外と多い2倍ズームが必要なシチュエーションで、よりキレイな画質での撮影が実現できるようになります。

ポートレートモードへの自動切り替えで「残念な1枚」が救われる!

そして、ポートレートモードも大きく進化。人や犬、猫の撮影時には自動でポートレートモードに切り替わるようになります。

従来同様、撮影後に編集画面から被写界深度を調整できることに加え、ピントを合わせる人を後から切り替えることも可能。

たとえば、とっさに撮影した「被写体の表情はいいけれど、後ろに余計なものが映り込んでいる写真」の背景をごまかしたいと思った場合、これまでは撮影時にポートレートモードを選んでいなければ背景をぼかすことはできませんでした。

自動でポートレートモードでの撮影ができるようになることで、こういった「残念な1枚」を救済できることが増えるかもしれません。

子どもやペットの写真を撮ることが多い人や、SNS投稿の写真のクオリティを上げたい人には重宝する機能となりそうです。

iPhone15/15 Plusへの買い替えでメリットがある人は?

カメラまわりの新機能が比較的多い今回のモデル。

過去の無印iPhoneやPlusモデル、あるいはminiやSEなどのユーザーで、写真撮影の機会が多い人であれば、買い換えは満足できる結果となるのではないでしょうか。

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さらに「玄人向け」になったiPhone 15 Pro/Pro Max

上位モデルのiPhone 15 ProとPro Maxには、先述のポートレート機能などの進化に加えて、より「本格派」の新機能が登場。

まず、広角撮影では焦点距離を24mm、28mm、35mmから選択することが可能になりました。いずれも48MPのPro RAW撮影およびHEIFでの撮影が可能です。

広範囲を写したいならPro、遠くのものも撮りたいならPro Max

さらに、iPhone 15 Pro Maxには、5倍光学ズーム(120mm)を備えた望遠カメラが搭載。これは歴代のiPhoneのなかでもっとも高倍率です。

iPhone 15 Proの望遠カメラは従来同様の3倍なので、広角撮影がメインならiPhone 15 Pro、望遠もカバーしたいならiPhone 15 Pro Maxを選ぶことになるでしょう。

大容量データの転送が多いならPro/Pro Max一択!

ちなみに、今回から全モデルでType-C端子が採用されていますが、データ転送速度はモデルによって異なり、iPhone 15 Pro/Pro Maxだけが最大10Gb/sの高速データ転送に対応しています。

このあたりも、Proモデルはサイズの大きなファイルを扱うことを想定した仕様になっているようです。

iPhone15 Pro/15 Pro Maxへの買い替えでメリットがある人は?

ただしProシリーズは、性能面でも価格面でも「玄人志向」なので、万人向けのモデルではないかもしれません。

撮影した写真を大きなサイズで表示したり印刷して使ったりする必要があり、一眼レフに近いクオリティの写真を撮りたいと考えている人や、撮影シーンに応じて焦点距離の使い分けができるなど、ある程度撮影の知識を持っている人が選ぶモデルといえそうです。


総括すると、以下のような感じ。

iPhone 15/15 Plusへの買い替えでメリットがある人

気軽にキレイな写真を撮りたい人

iPhone 15 Pro/Pro Maxへの買い替えでメリットがある人

「スマホはもはやカメラ! 撮影のためにスマホを買っている!」という人

強いこだわりはないものの、今のiPhoneが古くなってきたのでそろそろ買い換えたいと思っているライトユーザーにも、より高い性能を追求したいスマホ好きにも、嬉しい進化が多い今年のiPhone。

いずれのモデルも9月15日21時から予約開始、9月22日に販売開始です。今のうちにどれを買うかをしっかり検討しておきましょう。

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Image/Source: Apple