昨今の健康ブームで、ファスティング(断食)がはやっています。

これまで「断食」といえば、厳しい健康法というイメージがありました。数日間、水分以外は何も摂取しないといったものですね。

例えば、All Turtles(オール・タートルズ)CEOのフィル・リービン氏。過去のインタビュー記事で、自己管理法について、「食事をするのは週に3、4回で、あとは食べ物を口にしない」と語っています。

ぼくは断食でセルフマネジメントする/All Turtlesフィル・リービン[後編] | ライフハッカー・ジャパン

ぼくは断食でセルフマネジメントする/All Turtlesフィル・リービン[後編] | ライフハッカー・ジャパン

その効果について、リービン氏は次のように述べています。

とても調子がいいです。以前は糖尿病寸前でしたが、今では数値もずっと良くなりました。体重を落とせたし、医者によると20歳ほど若返ったそうです。

なにより疲れなくなりました。夜になると眠くなるけれど、疲れは感じません。集中力も上がりましたし、気分のムラも減りました。

たしかに劇的な効果があったようですが、よほど決意が固くないとできないファスティング法かもしれませんね。

今回紹介するのは、そうした断食よりずっとハードルの低いものです。「断続的ファスティング(intermittent fasting)」といって、1日のうち十数時間だけ食を絶ち、残りの時間は飲食OKというもの。

数あるファスティングのなかで、一番人気のメソッドでもあります。

今の主流は「断続的ファスティング」

断続的ファスティングには、いくつかバリエーションがあります。例えば、ウォーリアーダイエット。1日のうち20時間絶食し、残り4時間のうちに1食とるというものです。

また、16/8メソッドという方法もあります。これは1日のうち16時間絶食。基本的に朝食は抜くというやり方です。この16時間断食はとてもポピュラーで、日本でも多くのダイエット本で取り上げられています。

さて、過食気味であった筆者も、1年ほど前から断続的ファスティングに取り組んでいます。

最初は16/8メソッドにチャレンジ。しかしこれ、意外と難しいのです。1日のうち16時間何も食べない(水のみ)というのは、それまで好きに食べてきた人間には、大きな試練でした。

「夕方5時から翌日9時まで」「夜7時から翌日11時まで」など、時間帯を変えながらやってみたのですが、いずれも挫折。どうしても何か食べてしまっていました。

次のページ>>
無理のない12時間断食とは?
123