AppleのSiriが登場してから12年ほどになりますが、表面上は、声だけでデバイスとやり取りするための手段として機能し続けています。
AppleはSiriがこんなことに使えるというリストを提示していますが、リマインダーのセット、天気のチェック、ググっても簡単にわかるような質問をしたり、スマートホームのデバイスをコントロールしたり、という用途が一般的なものでしょう。
Siriが最初に導入されたのはiPhone 4Sで、今やAppleのほとんどのデバイスで使えるように。iPad、Mac、Apple TV、Apple Watch、HomePod、もうすぐ登場するApple Vision Proなどで使用できます。
まず、Siriの使い方やできることなどについてご紹介していきます。
まずはおさらい「Siriとは何か?」
今さらですがSiriとは、Appleの音声でコントロール可能なAIを搭載したアシスタントのことです。 「Hey, Siri」と呼びかけるか、デバイスのサイドボタンやホームボタンを押し続けることで、Siriの利用が可能です。
SiriはiPhone、iPad、Apple Watch、HomePodやMacなどのAppleのデバイスとのやり取りが簡単にできるように設計されています。
SiriはAppleのさまざまなオペレーション(iOS、iPadOS、watchOSを含む)に搭載されており、音声アシスタントを利用して、メール・連絡先・メッセージなどのアプリに直接アクセスできるようになっています。
ハンズフリーで多くのタスクをこなすことが可能です。
Siriは一体どこからやってきたのか?
この音声アシスタントは今やAppleの代名詞ともなっていますが、実はSiriを生み出したのはAppleではありません。
この音声アシスタントは、SRIインターナショナル人工知能センターからスピンオフしたプロジェクトであるSiri社によって開発されたのでした。
Siriの最初のバージョンは、2010年2月にiOS用のスタンドアローン・アプリとして提供されました。
当初、Siri社のチームはAndroidやBlackBerryのデバイスにもSiriのアプリを発表する予定でしたが、数カ月後の2010年4月、Siriを含む同社とその技術をAppleが買収しました。
2011年10月、AppleはiOSにベータ版Siriを搭載したiPhone4Sが発売されました。
Siriを利用できる端末
この音声アシスタントは、Appleのどのデバイスでも使用できます。iPhone・iPad・Apple Watch・(まだ使っているのなら)iPod Touchでも、Apple TV・HomePod・(iPhoneやiPadに接続すれば)AirPodsでも使用できます。
また、Appleの「空間コンピューティング」ヘッドセット・Vision Proにも2024年2月の発売時にSiriが搭載されます。
visonOSでSiriを使用してアプリを起動・終了が操作でき、音声ディクテーション機能も利用できます(コントローラや物理キーボードがないため、タイピングが少しめんどうだという報告もあります。利用する際には、Siriに話しかけることが多くなるかもしれません)。
具体的に何ができるの?
カレンダーに予約を入れる、天気や交通情報をチェックする、音楽をかける、メッセージを送信する、といった基本的なタスクはSiriで行なえます。
(2018年にAppleが買収したShazamがありますが)Siriで曲名を特定でき、Appleのマップでは方向を逐次、示すことも可能です。
2016年からはサードパーティの開発者もこの技術を利用できるようになっており、Siriを使ってスマートホームのデバイスをコントロールしたり、そのほかタスクを実行したりできるようになっています。
スマートホームを使いはじめた方は、iOSやHomePodのSiriを使って、照明や温度調整装置、スマートロックなどのデバイスを操作してみてください。