AIサービス「ChatGPT」を代表する大規模自然言語モデルを開発・リリースして、一躍有名になった非営利研究機関OpenAI。

そのCEOであるサム・アルトマン(38歳)は、19歳のときにスマホ向けGPSサービスの会社を起業したり、20代で投資会社の代表になったり、フォーブスの30歳以下のトップ投資家に選ばれたりした人物で、OpenAI創設前から何かと注目されてきました。

サム・アルトマンが20代に送るアドバイスが公開

一方でChatGPTが盛り上がっていくだろうというときに、突如としてOpenAIのCEOを退任することになったり、マイクロソフトに入社すると発表されたり、そうかと思ったらその3日後にはCEOに復帰したり……。

OpenAIは、事実上の解任だったとも言われており、彼の人格や仕事を遂行する上での能力が疑問視されることもありました。

しかし、シリコンバレーにおける彼の評価は今でも高く、スキャンダルの真偽とは別に、彼のマインドは常に興味の対象になってきました。

そんな中、サム・アルトマンが20代に送るアドバイスの動画がYouTubeにアップされました。語られた内容を紹介したいと思います。

1. 若いときはがむしゃらに働いて複利を得よ

キャリアをスタートさせたら、世間一般的に言われている以上の努力をするほうが良い、とアルトマンは考えています。

キャリアの初期に一生懸命働き、毎日、毎週、毎年、仕事をうまくこなせるようにするのです。

必死になってやっていればより多くのことを学び、より多くの人と出会えます。そうすると、より多くのことを成し遂げられるようになってくる。

キャリアの最初のころに必死に努力すれば、あとで恩恵を受けられます。複利を得る、という考え方ですね。

もちろん、アルトマンは20代の若者の遊びたい気持ちも理解しています。しかしその上で「誰よりも一生懸命働くべきだと信じています。そうすればあとで恩恵を受けられるのです。人生はとても不公平。運が悪く働くこともあります。

その中でチャンスを最大化することを考えるべきです」と力説しています。

キャリアの早い段階でレバレッジと複利効果を得るためにがむしゃらに働くことは過小評価されていますが、私受けたアドバイスの中でも1番重要だったと感じています。

2. すぐに諦めない。外野の意見に従う必要はない

何かをはじめると必ず終わりがやってきます。

しかし、終わりの見極めは何を基準にすればいいのでしょうか?

アルトマンは「これといった答えはない」としながらも、自分を含めたアントレプレナーの人たちの傾向を紹介しました。

初めて7週間くらいでアイディアを投げ出してしまう人がいますが、成功している人たちはもっと長い時間をかけてプロジェクトに向き合っています。

たとえ外野からネガティブなことを言われても、です。それらの意見は正しいかもしれませんが、外野に言われたからといってやめる必要はなく内側の考えが重要です。

では、そういう人たちがどういうときにやめるのか。

一つはアイディアが枯渇したとき。もうひとつは何かが機能していないときです。これらのタイミングがやってきたら立ち止まって考えるべきでしょう

3. モチベーションを持ち続けるために

長期でプロジェクトに取り組むには、高いモチベーションが求められます。アルトマンが考えるモチベーション維持に不可欠なものとはどういったものでしょうか。

喜びでしょう。自分がやっていることに満足感を得られないのであれば続きません。長期にわたって悪いことが起こるストレスにも耐えられないでしょう。また一緒に働いている人を好きでいられる環境も理想的です。

「お金を稼ぎたい」「有名になりたい」が仕事をはじめるきっかけでも構いません。数年もすればより深い使命を見つけられるようになるでしょうから。

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