筆者は、ロジクール製トラックボールのMX ERGOを使って作業していますが、

  • 「トラックボールとキーボード間で右手を移動させるのが手間」
  • 「キーボードショートカットを使うとき一瞬モタつく時間がもったいない」

と感じていました。

そこで、カスタマイズできるソフトウェアのLogi Options+を活用して、トラックボールだけで作業を完結できるように環境を構築。Logi Options+のカスタマイズ方法は人によって千差万別なので、1つの方法としてご紹介します。

【今日のワークハックはこんな人におすすめ!】

  • Logicoolのマウスの購入を考えている人
  • Logicoolのマウスでジャスチャー機能を使いたい人

今日のワークハック:Logi Options+でジェスチャー機能の割り当てをする

Screenshot: 津田まさき via Logi Options+
Screenshot: 津田まさき via Logi Options+

繰り返しになりますが、Logi Options+はロジクール製品のマウスやトラックボール、キーボードの設定をカスタマイズできる公式のソフトウェアです。

Logi Options+でできることは非常に幅広く、たとえば、ポインタ速度の変更やキーボードショートカットの割り当てなどの設定ができます。

MX ERGOには6つのカスタマイズ可能なボタンがあるため、今回はこの6つのボタンを使って、どのように環境を構築したのか紹介したいと思います。

難しい設定は一切なく、活用したのはジェスチャー機能のみです。ジェスチャー機能とは、ボタンを押しながら上下左右にボールを動かすことで割り当てたコマンドを実行する機能のこと。

つまり、理論上は6つのボタン×5つのコマンドで、30の機能を登録できます。

1. ホイール

Screenshot: 津田まさき via Logi Options+
Screenshot: 津田まさき via Logi Options+

トラックボール中央のホイールには、下記の機能を割り当てました。

ジェスチャー

割り当てた機能

ボタンを押しながら←

デスクトップ左

ボタンを押しながら→

デスクトップ右

ボタンを押しながら↑

Mission Control

ボタンを押しながら↓

Opt+Esc

クリック

ミドルボタン

ホイールクリックはよく活用するので、そのままミドルボタンを割り当てています。それ以外は、おもにデスクトップの操作を割り当てました。

また、「ボタンを押しながら↓」に割り当てた「Opt+Esc」は、選択している文章を読み上げる機能です。原稿を作成した際の見直しに活用しています。

2. ホイール左

Screenshot: 津田まさき via Logi Options+
Screenshot: 津田まさき via Logi Options+

ホイールを左に倒しながら行なうジェスチャーには、下記の機能を割り当てました。

ジェスチャー

割り当てた機能

ホイールを左に倒しながら←

元に戻す

ホイールを左に倒しながら→

やり直し

ホイールを左に倒しながら↑

音量を上げる

ホイールを左に倒しながら↓

音量を下げる

ホイールを左に倒す

Cmd+Opt+左

ホイールを左右に倒しながらジェスチャーを行なうのは少々やりづらいため、割り当てる機能はあまり使用しないものが中心です。

なお、左に倒した際の「Cmd+Opt+←」は、Google ChromeやSidekickなどのブラウザで、左のタブに移動するショートカットです。

3. ホイール右

Screenshot: 津田まさき via Logi Options+
Screenshot: 津田まさき via Logi Options+

ホイールを右に倒しながら行なうジェスチャーには、下記の機能を割り当てました。

ジェスチャー

割り当てた機能

ホイールを右に倒しながら←

左スクロール

ホイールを右に倒しながら→

右スクロール

ホイールを右に倒しながら↑

ディクテーション

ホイールを右に倒しながら↓

Cmd+Opt+M

ホイールを右に倒す

Cmd+Opt+右

ボタンを押しながら左右に動かす場合は、それぞれの方向に対するスクロールを設定しています。Excelのような横方向の移動がある場合に便利です。

また、筆者は音声入力を積極的に活用しているので、「ボタンを押しながら↑」で音声入力であるディクテーションを起動します。

さらに、「Cmd+Opt+M」は、Googleドキュメントでコメントを残す際のキーボードショートカットです。コメント機能は頻繁に活用するので、こちらも登録しています。

次のページ>>
Enterや電卓などの機能を割り当て
12