2024年に入ってから、ますます話題のNISA。2024年1月から大幅リニューアルされ制度の魅力もアップしました。国内外の株価が大きく上昇していることもあいまって、ニュースやSNSで取り上げられる機会が増えています。

一方で、「NISA、興味はあるけどまだ動けていないんだよね」「名前は聞いたことがあるけど、正直よくわかっていません」という人も多いでしょう。今回はそんな人向けに、ライフハック視点でのNISA活用方法をご紹介します。

新NISA、やらないともったいないは本当?

まず、あなたが少しでも「投資をしてみたい」と考えているなら、NISA口座をつくらない手はありません。

NISA口座の特徴は、投資によって得られた収益(値上がり益)が全額非課税で手元に残ることですが、証券会社で証券口座を開設しそこで売買した利益には20.315%課税されます。

そうと知れば、「同じ証券会社でNISA口座を開設し、売買し税金ゼロ」にするほうがお得なのは明らかです。

ライフハック視点で紹介しておきたいのは、「NISA口座はとりあえずつくって、入金(投資の実行)はもうちょい先」でもアリだということ。つまり、心理的にめんどうな口座開設手続きを先にやっちゃってもいいわけです。

アクセスしてみると、口座開設手続きは思ったより簡単だったりしますよ(ただし、金融機関の変更は年単位でしかできないので、金融機関選びに悩んだ場合はNISA口座のシェアが高い、ネット証券上位2社のいずれかにしておくと無難でしょう)。

※例:楽天証券の口座フローチャートをチェック

一般的なNISA活用法の半分以上は「節約して積立額を確保する」こと

Image: Getty Images
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さて、NISA口座に関するニュースといえば「非課税投資の上限額が1800万円まで(購入時の価格で)」とか「最大で年360万円まで非課税投資が可能」のようなケタがやたらと大きい話が目につきます。

これをみて「そんな金額は無理だから、自分にNISAは関係ないかな」と考えるのは間違いです。

上限枠が大きいのはそのとおりですが、毎月数千円から数万円程度の積立で利用すればいいのです。

たとえば投資信託を活用すれば、「毎月100円から」のような少額の設定も可能です。旅行資金を積立で毎月1万円ずつ貯めていくような感覚で投資も行なっていけばいいのです。

先にまとまったお金を100万円くらい貯めてから投資に入金するような決まりはありません。そうなると重要なのは、「NISA口座に入金するお金を確保すること」です。

今までと同じ生活を送りつつ、できれば出費額を減らしてNISAで引き落としできるようなお金を確保することが、NISA活用法の重要なカギだったりします。

家計簿アプリなどで出費をしぼるのが「NISA活用の第一歩」という本はほとんどありませんが、NISAについて悩んだら、毎月の家計から積立金をひねり出すことを最初に考えてみてください。

普通の人は個別株はやらなくていい。NISAは定額の積立投資信託でOK

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NISA口座に定期的に入金する金額が確保できた人は、じゃあ何をNISAで買うか考えることになります。NISA口座は、元本割れする可能性がある投資商品が対象です。

ネットでは個別株の話題をよくみかけますが、個別企業の株は100株単位での購入費用が高くなってしまうのが難点です。5〜10万円くらいでようやく1社買えるイメージですから毎月購入というわけにはいきません。

そこで、NISA初心者には投資信託の活用をおすすめします。先ほど「月100円からの少額購入も可能」と紹介したのが投資信託ですが、同時に「1つの投資信託で何百社への同時投資が可能」なのも魅力です。

たとえば世界中の株式に投資をする、という投資信託を買うと、1つの投資信託で約2800社に投資をしたことになります(「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の例)。

AppleやMicrosoftはもちろん、ソニーや任天堂、あるいはインドやインドネシアの次世代を担う企業にもちょっとずつ広く投資できるということです。

近年では運用コストも下がっており、例にあげた投資信託などは年率0.05775%(税込み)と、10万円を1年間投資して57.75円しかかからないほど。低コストかつ広く分散投資される商品を選んで、まずはスタートしてみてください。

山崎俊輔

フィナンシャルウィズダム代表。ファイナンシャルプランナー。夫婦で共働き、共家事、共育児しながら子どもふたりを育てている。

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Source: 楽天証券, WEALTH ADVISOR