充実の保険や空港ラウンジサービスが付帯するゴールドカード。年会費がかかることから敷居が高く、持つ人の割合は「少数」、高収入の男性が所有するものだと思っていませんか?
しかし実際は違います。
ゴールドカードを持てば、ステータス性を十分にアピールできた時代はもう終わり。現在は、年会費の安いゴールドカードも増え、持つ人の特徴や目的も様変わりしています。
そこで本記事では、多くの人が憧れたゴールドカードが、現在どのようなポジションにいるのか、持っている人の割合・年収・男女比などから解説していきます。
ゴールドカードを持っている人年収・男女比
NTTドコモが2023年10月に実施した「全世代のゴールドカード保有・利用に関する調査」では、ゴールドカード保有者の約 63%が個人年収 400万円未満との結果が出ています。
日本人の平均年収は414万円ですから(参照:doda「2022年9月~2023年8月の1年間にdodaサービスに登録したビジネスパーソンの平均年収データより」)、ゴールドカードを持つ人の年収が特別高いわけではありません。
調査結果を見ると、年収200万円未満が39.6%を占めています。属性には、専業主婦(主夫)や学生も含まれているので、ゴールドカードを持つハードルは下がっているといえます。
最近は、年会費がかからないゴールドカードや格安ゴールドカードも登場していますので、思っているより所有コストもかかりません。
ゴールドカードについて「敷居は高い」と考えず、お得なサービスのひとつとして、日常に取り入れてみましょう。
お金持ちは持たない?ゴールドカードを持つメリット・デメリット
ネット上ではゴールドカードについて、「意味がない」「お金持ちは持たない」といった声も見られます。
「お金持ちは持たない=メリットがない」といったイメージを持つ方もいるかと思いますが、決してそんなことはありません。
ゴールドカードのメリット・デメリットを理解し、享受できる特典が自分にとって「お得だ」と思えば、ゴールドカードを持つ意味はあるでしょう。
ゴールドカードを持つメリット
ゴールドカードを持つメリットは以下の通りです。
- 一般カードよりポイントが貯まりやすい
- 空港ラウンジ無料など優待・特典が充実している
- 旅行傷害保険が手厚い
- 利用限度額が高い
- ステータス性が高い
ゴールドカードは、日常的にポイント還元率がアップするものや、年間の利用額に応じてボーナスポイントが還元されるものなどさまざまな種類がありますので、一般カードよりも効率よくポイントを貯められます。
また、空港ラウンジを無料で利用できるのも大きなメリットです。
旅行や出張で空港を利用する際、待合席やカフェが空いていないこともありますよね。そんな時にもゴールドカードがあれば、有料ラウンジを無料で使えます。空港滞在時間を快適な時間に変えてくれる特典です。
旅行傷害保険の補償も手厚いので、海外旅行中にトラブルに見舞われた際も安心できます。さらに、利用限度額も高めですから、高額な買い物にも対応できます。
このように、ゴールドカードはただの決済手段ではなく、あなたの生活をランクアップさせる質の高いサービスを受けられるのが特徴です。
先ほど紹介した「全世代のゴールドカード保有・利用に関する調査」でも、ゴールドカードを持つ理由のトップ3に、優待サービスの充実度が挙げられています。
最近では「大衆化した」と言われているゴールドカードですが、それでもプレミア感のある特典は大きな魅力ですし、ステイタス性の高さも健在です。
ビジネスシーンでも対外的な印象がよくなりますので、ワンランクアップしたカードで豊かな生活を演出してみるのも良いでしょう。
ゴールドカードを持つデメリット
メリットの多いゴールドカードですが、以下のようにデメリットもあります。
- 年会費がかかる
- 特典や優待を使わないとお得度が低い
ゴールドカードを所有するには、年間数千円〜数万円の年会費がかかります。もちろんそれ以上の優待を得られるのが魅力ですが、中には年会費をペイできるだけの特典を得られないケースもあります。
例えば旅に関する特典が多いゴールドカードを持っていても、旅行に行かなければ意味がありません。さらに、レストランが無料といった特典も、利用しなければお得さを感じることはないでしょう。
年会費以上の恩恵を受けるためには、ゴールドカードの優待や特典をチェックし、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
ステータス性の高いゴールドカードはこれだ!おすすめ3枚
ここからは、ゴールドカードの中でもステータス性が高いカードを3枚紹介します。
JCBゴールド
JCBが発行するプロパーカードの「JCBゴールド」はステータス性の高さが魅力。空港ラウンジサービスはもちろん、グルメ、ゴルフなどの優待サービスを受けられます。
初年度年会費は無料で、翌年以降の年会費は11,000円(税込)。コンビニや飲食店など優待店の利用で最大20倍のポイント還元があるので、優待をフル活用すれば、年会費をペイできます。
旅行傷害保険も最高1億円まで付帯されていますから、海外旅行時の補償も安心です。
国内の加盟店数を順調に伸ばすJCBカードは、海外でも日本人向けのサービスが充実しています。特にハワイ、グアム、台湾、韓国などの人気観光地に強いため、行く機会が多い人は持っていて損がないカードです。
年会費(税込) | 11,000円(初年度無料) |
ポイント還元率 | 0.5%~5.0%(※1) |
ポイント有効期限 | 獲得月より3年間(36ヵ月) |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
国際ブランド | JCB |
ポイント名 | OkiDokiポイント |
電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay、QUICPay |
申し込み対象 | 20歳以上で本人に安定した継続収入のある方 |
ナンバーレス | 対応 |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 |
空港ラウンジ | 無料 |
移行可能なマイル | JAL、ANA、デルタ航空 |
入会キャンペーン | 期間限定入会キャンペーン最大35,000円キャッシュバック(※3) |
※1:最大還元率はJCB PREMOもしくはnanacoポイントに交換した場合。
※2:死亡後遺障害。
※3:2024年9月30日(月)まで
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
ステータス性の高いカードの王道といえば、知名度の高いアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードがリニューアルされ新たに登場した「アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード」。
年会費が39,600円(税込)とハイクラスなカードですが、国内外1,300ヶ所以上の空港VIPラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」を年会費無料で登録できます。
従来のプラスチック素材のゴールドカードから、メタル製となり、より高級感ある1枚に。さらに年間のカード利用額200万円以上で、1泊2名分の無料宿泊券をプレゼント。毎年カードを継続すると10,000円分のトラベルクレジットももらえます。
また、ゴールドカードでは参加費として3,300円必要だった「メンバーシップ・リワード・プラス」もゴールド・プリファード・カードなら無料。
メンバーシップ・リワード・プラスなら以下のような特典を享受できます。
- 最長3年間のポイントの有効期限が無期限に
- ポイント移行/交換レートがアップ
- 対象加盟店での還元率が3倍にアップ
ポイントを交換する時も貯める時も通常よりお得になるので、年会費を支払っても登録しておきたいサービスで、全て無料で利用できます。参加登録も入会と同時に自動で行われるため、手間もかかりません。
海外旅行の際は出発/帰国時に、自宅-対象の空港間でスーツケースまたはゴルフバック1個を無料で配送するサービスも利用できます。海外旅行傷害保険は最高1億円まで付帯し、世界中のほとんどの国から、24時間通話料無料で旅の困りごとを相談できる、オーバーシーズ・アシストも利用可能です。
年会費(税込) | 年会費39,600円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0%〜 |
ポイント有効期限 | 無期限(※メンバーシップ・リワード・プラス) |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
国際ブランド | American Express® |
ポイント名 | メンバーシップ・リワード |
電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay |
申し込み対象 | 20歳以上で本人に安定した継続収入のある方 |
ナンバーレス | 対応 |
旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円 |
空港ラウンジ | 無料 |
移行可能なマイル | ANA |
>> アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードはこちら
三井住友カードゴールド(NL)
「三井住友カードゴールド(NL)」は、ゴールドカードの中でも年会費が税込5500円(※1)と所有コストが低め。
年間利用額が100万円以上になると、次年度以降の年会費が永年無料、さらに、Vポイントが10,000ポイント還元されるお得なカードです。
対象のコンビニ・飲食店ではポイント最大7%還元(※2.3.4.5.6)されるので、日常の買い物でも効率よくポイントが貯まります。
旅行傷害保険は最高2,000万円まで付帯され(利用付帯)、空港ラウンジも無料で使えます。
年会費 | 本会員:税込5,500円(※1) |
ポイント還元率 | 0.5%~(※2.3.4.5.6) |
ポイント有効期限 | 獲得月より3年間(36ヵ月) |
追加カード | ETCカード、家族カード、バーチャルカード |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
ポイント名 | Vポイント |
電子マネー | 三井住友カードiD(専用)、Apple Pay、Google Pay、三井住友カードWAON、PiTaPaカード |
申し込み対象 | 満18歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方(高校生は除く) |
ナンバーレス | 対応 |
海外旅行傷害保険 | 旅行傷害保険(国内外):最高2,000万円(利用付帯) |
空港ラウンジ | 無料(※7) |
移行可能なマイル | ANA |
入会キャンペーン | - |
※1:年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になります。年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
※2:対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・MastercardRタッチ決済でポイント最大7%還元。
※3:商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※4:iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※5:一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※6:ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※7:国内主要空港およびハワイの空港ラウンジ
ゴールドカードを持たない選択をした人におすすめなのはこの2枚
デメリットで解説したように、ゴールドカードは年会費がかかりますし、優待や特典を利用しなければお得とはいえません。このような背景から「コストをかけてまでゴールドカードを持ちたくない」と考える方もいるでしょう。
しかし、下記の2枚なら、年会費無料でゴールドカードを所有できます。
- エポスゴールドカード
- イオンゴールドカード
条件は、一般カードで実績を積み、インビテーション(招待)を得ること。インビテーションからゴールドへアップグレードすれば、年会費はかかりません。
コストをかけずに、一般カードよりワンランクアップしたサービスや特典を享受できます。
エポスゴールドカード
一般のエポスカードからアップグレードできる「エポスゴールドカード」。エポスカードを年間50万円以上利用すれば、インビテーションが届く可能性が高く、ランクアップで年会費は永年無料です。
エポスゴールドカードなら、高額な海外旅行傷害保険が付帯される(利用付帯)ほか、空港ラウンジも無料。ラウンジではドリンクのサービスや電源、無料Wi-Fiなどもあり、快適な待ち時間を過ごせます。
また、お気に入りの3ショップを登録すれば、ポイント3倍、マルイのネット通販でポイント2倍、年間ボーナス最大10,000ポイントが付与されるなど、ポイントに関する特典も充実しています。
ポイントの有効期限は無期限なので、うっかり失効する心配もなく安心です。
エポスゴールドカードはインビテーションだけではなく、申し込みでも会員になれます。通常申し込みでも、年間50万円以上利用すれば翌年以降の年会費が無料になるコスパのいい1枚です。
年会費 | ・インビテーション:永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~ |
ポイント有効期限 | 無期限 |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
国際ブランド | Visa |
ポイント名 | エポスポイント |
電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay、QUICPay、Google Pay、EPOS PAY、楽天Edy、PayPay、d払い、楽天ペイ、モバイルSuica |
申し込み対象 | 20歳以上(学生を除く)で安定した収入のある方 |
ナンバーレス | 対応 |
海外旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最大5,000万円※2 |
空港ラウンジ | 無料 |
移行可能なマイル | JAL、ANA |
キャンペーン | - |
※1:年間ご利用額50万円以上で翌年以降永年無料。
※2:2023年10月1日より。
イオンゴールドカード
イオンカードからのインビテーションしか申し込みできない「イオンゴールドカード」。年間50万円以上の利用など一定の条件を満たせば、インビテーションが届きます。
イオンゴールドカードにアップグレードしても、年会費は無料。空港ラウンジサービスや、年間100万円以上利用すれば全国のイオンラウンジを利用できる特典付きです。
旅行傷害保険は最高5,000万円まで付帯し、シッピングセーフティ保険も充実しています。
また一般のイオンカードと同様に、全国のイオン、イオンモール、ダイエー、マックスバリュなどイオングループの対象店舗で利用するといつでもポイントが2倍になります。
さらにイオングループが実施している割引キャンペーンや特典を受けられたり、イオンシネマが安くなったりとお得です。普段からイオングループを利用している方なら、持っていても損はないでしょう。
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~ |
ポイント有効期限 | 〜24ヶ月 |
追加カード | 家族カード、ETCカード |
国際ブランド | Visa、Mastercard®、JCB |
ポイント名 | WAON POINT |
電子マネー・スマホ決済 | WAON、Apple Pay、楽天ペイ |
申し込み対象 | 通常カードで年間50万円以上利用し、インビテーションを受けた方 |
ナンバーレス | 対応 |
対応旅行傷害保険 | 海外旅行傷害保険:最高5,000万円 |
空港ラウンジ | 無料 |
移行可能なマイル | JAL、ANA |
入会キャンペーン | - |
まとめ
ゴールドカードを持っている人の割合は、全体の25.7%、4人に1人が所有しています。男女比は、女性も男性もほぼ変わらない結果となりました。
さらにゴールドカードを持つ人の年収は、400万円未満が全体の6割を占め、思っているよりも申し込みしやすいことがわかります。
かつて敷居が高いと言われたゴールドカードも、現在はさまざまな種類が登場、年会費が無料になるカードも少なくありません。このようなカードを選べば、コストをかけずにゴールドカード特有のお得な特典を得られます。
もちろん年会費以上の優待を得られるカードも多く存在しますので、本記事を参考に、ライフスタイルや状況に合った1枚を見つけてみてください。
*記事内容は、執筆時2024年4月のものです。最新情報は各カード会社の公式サイトをご確認ください。
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