Chrome使用中に「無料でGPT-4とチャットしましょう！」「Bingを規定の検索エンジンに設定しましょう」というポップアップを表示する機能がWindowsに追加されウイルスを疑うユーザーも出現

Chromeの使用中に「無料でGPT-4とチャットしましょう！」「Bingを規定の検索エンジンに設定しましょう」といった内容のポップアップを表示する機能がWindowsに追加されました。ポップアップ表示機能はMicrosoftが追加した正規の機能ですが、「このポップアップはマルウェアでは？」と不安に感じるユーザーも出現しています。2024年3月18日17時33分追加：GIGAZINE読者が「日本語版のポップアップ」のスクリーンショットを送ってくれたので追記しました。

Microsoft confirms Bing pop-up ads in Chrome on Windows 11 & Windows 10
https://www.windowslatest.com/2024/03/15/microsoft-confirms-bing-pop-up-ads-in-chrome-on-windows-11-windows-10/

海外メディアのWindows Latestが公開した「問題のポップアップが表示された画面」のスクリーンショットが以下。Chromeの起動中に画面右下にポップアップが表示されていることが分かります。

ポップアップを大きく表示するとこんな感じ。上部にはMicrosoftのロゴやBingのロゴが記され、下部には「Chrome上で無料でGPT-4とチャットしましょう！Bing AIと毎日何百件もの会話を交わしましょう」「Bingを規定の検索エンジンに設定しましょう、戻すのは簡単です」「チャット経験を向上させるためにBingサービスをインストールしましょう」と記されています。なお、Microsoftは2023年11月に「Bing Chat」を「Copilot」へリブランドしていましたが、なぜかポップアップには「Bing AI」と記されています。

GIGAZINE読者がGIGAZINE公式Discordに送信してくれた「日本語版のポップアップ」のスクリーンショットが以下。日本語環境だとポップアップの内容も日本語になるようです。

Windows Latestによると、ポップアップ内の「Yes」をクリックすると「Chromeのホームページと規定の検索エンジンをBingに変更するMicrosoft製拡張機能」がインストールされるとのこと。

オンライン掲示板「Reddit」には、問題のポップアップについて「このポップアップはマルウェアではないですか？」と質問する投稿も寄せられています。

Windows Latestは、問題のポップアップは2024年3月13日のWindowsアップデートで「C:\Windows\Temp\MUBSTemp」に追加された「BCILauncher.EXE」と「BingChatInstaller.EXE」によって表示されていると報告しています。ただし、当該ファイルは一部のPCにのみ追加されているとのことで、記事作成時点ではGIGAZINE編集部のPCに当該ファイルは追加されていませんでした。

なお、MicrosoftはWindows Latestの問い合わせに対して問題のポップアップの存在を認めており、「ポップアップは、BingをChromeの規定の検索エンジンに設定する機会をユーザーに与えるために1回だけ表示されます」「ポップアップを無視するという選択肢もあります。当社はユーザーに選択肢を提供することを重視しています」とコメントしています。

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