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Valveが家族間のゲームの貸し借りをしやすくした「Steamファミリー」をリリース、ファミリーシェアリングとファミリービューをひとまとめに


自分のSteamゲームライブラリを共有できる「ファミリーメンバー」を一元管理できるようにした「Steamファミリー」のベータ版をValveがリリースしました。Steamファミリーは家族に関連する機能をまとめた総称のことで、これまでの「Steamファミリーシェアリング」と「Steamファミリービュー」の両機能に代わる機能とされています。

Steam :: Steam News :: Steamファミリー登場
https://steamcommunity.com/games/593110/announcements/detail/4149575031735702629


Steam Support :: Steam Families User Guide & FAQ
https://help.steampowered.com/en/faqs/view/054C-3167-DD7F-49D4

Steamファミリーに参加すると、参加したメンバーは「ファミリーシェアリング」と「ペアレンタルコントロール」の機能にアクセスできるようになります。ひとつのSteamファミリーに参加できるのは最大6人です。

◆ファミリーシェアリング
Steamファミリーに参加すると、他のファミリーメンバーが所有している共有可能なゲームにアクセスできるようになり、他のファミリーメンバーも参加者のライブラリ内の共有可能なゲームにアクセスできるようになります。

「共有可能な」というのは、ゲームの開発者が共有を許可しているゲームのことを指します。対象のゲームはこのリンクから確認できます。

ファミリーメンバーは、ゲームのオーナーがオフラインの場合でも、オーナーのライブラリにアクセスしてゲームをプレイすることが可能です。ただし、オーナーがプレイしているゲームを同時に遊ぶことはできません。また、ファミリーメンバーが遊んだゲームのセーブデータや実績はオーナーとは別に保存されます。


「ファミリーシェアリング」という機能自体は以前から存在しますが、「借り手が貸し手のアカウントでログインしなければならない」「1回の設定で一方的に貸すことはできても貸し借りまではできず、貸し借りするためにはお互いのアカウントでそれぞれ『貸す』設定を実施する必要がある」といった制限があります。今回、Steamファミリーを通じてファミリーシェアリングを行えるようになったことにより、設定が大幅に簡略化されたと言えます。

なお、以前のファミリーシェアリングは「シェアできるのは最大5アカウントと10デバイスまで」に制限されていましたが、新しいファミリーシェアリングではデバイスの制限については言及されていません。


◆ペアレンタルコントロール
子どもがプレイするコンテンツやプレイ時間を親が管理できるようになる機能です。ファミリーメンバーには「大人」と「子ども」のロールがあり、大人のメンバーは子どものメンバーのアクティビティを管理することが可能。管理できる項目は以下の通りです。

・適切と思われるゲームへのアクセス許可
・Steamストア、コミュニティ、フレンドチャットへのアクセス制限
・プレイ時間制限の設定(時間単位/日単位)
・プレイ時間レポートの確認
・子どもアカウントからのプレイ時間の追加または機能へのアクセスに関するリクエストの承認または拒否
・子どもメンバーがパスワードを紛失した場合のアカウントの回復

さらに、子どものメンバーが「ゲームを買いたい」と要求し、親のメンバーが承認する、という購入プロセスも導入されています。これまでは「子どものアカウントにクレジットカードを登録する」などのリスクがある方法しか取れなかったものが、今回のアップデートでより安全になりました。

なお、上記機能は既存の「ファミリービュー」に取って代わる機能です。

◆Steamファミリーの設定方法
Steamクライアントを開いて画面左上の「Steam」→「設定」をクリックします。


「インターフェイス」から「クライアントベータへの参加」の項目を確認し、プルダウンメニューから「Steam Families Beta」をクリック。


Steamを再起動します。


再起動したら画面右上のプロフィールをクリックして「アカウント詳細」をクリック。


「ファミリー機能の管理」から「ファミリーに参加」するか「ファミリーを作成」するかを選択できます。


「ファミリーを作成」を選択すると以下の画面が現れます。ファミリー名を入力したら「作成」をクリック。


ファミリーが作成され、メンバーを招待できるようになりました。


フレンドリスト内のフレンドを招待するか、フレンドコードで招待するかを選べます。

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in レビュー,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1p_kr

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