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「ドローンに荷物を自動積載できる集荷ボックス」を街中に配備するドローン宅配システムをセブン-イレブンやウォルマートが導入へ


ドローン配達サービスを展開するDroneUpが、温度管理機能付きの集荷ボックスを街中に設置するドローン配達エコシステム「DroneUp Ecosystem」を発表しました。DroneUp Ecosystemはウォルマート、セブン-イレブン、チックフィレイといった企業によって活用されるそうです。

The DroneUp Ecosystem | DroneUp
https://www.droneup.com/droneup-ecosystem

DroneUp Reinvents Last-mile Logistics with the Launch of the Industry’s First Drone Autonomous Ecosystem | DroneUp
https://www.droneup.com/introducing-the-droneup-ecosystem

Walmart, 7-11, Chick-fil-A pilot new drone delivery tech
https://www.axios.com/2024/03/26/walmart-7-11-chick-fil-a-drone-delivery-pilot-droneup

DroneUp Ecosystemで使われる集荷ボックスは「DBX」と呼ばれています。DBXは駐車スペースに設置できるくらいの大きさで、荷物の温度を保つ機能や荷物をドローンに積載する機能などが搭載されています。


DroneUp Ecosystemを使った配達の流れはこんな感じ。まず、小売業者が客の注文に合わせて荷物を箱に詰め込み、箱に荷物識別用のQRコードを貼り付けます。


荷物を箱に詰め込んだら、DBXまで自力で運びます。


DBXに荷物を預けると、自動的に重さや大きさが測定されます。なお、荷物の最大重量は10ポンド(約4.5kg)です。


荷物を運ぶドローンがDBXまで飛んできました。


ドローンが飛んでくると、荷物が自動で天井まで持ち上げられます。


そして、ドローンに荷物が固定されます。


荷物を受け取ったドローンは自動操縦で目的地へ飛んでいきます。ドローンの最大飛行速度は時速60マイル(時速96.6キロメートル)で、最大飛行距離は30マイル(48.3キロメートル)です。


目的地に到着したら、ドローンは着陸せずに、ヒモを伸ばして荷物を接地させます。ヒモは最大120フィート(約36.6メートル)まで伸びるとのこと。


DroneUp Ecosystemはすでにバージニア州のバージニアビーチとテキサス州のダラスでサービスが始まっており、2024年中にサービスエリアを拡大予定です。また、海外メディアのAxiosは「ウォルマートとセブン-イレブンとチックフィレイがDroneUp Ecosystemの最初の顧客となる」と報じています。

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in ハードウェア, Posted by log1o_hf

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