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ボランティアで作る放射線量マップ「Safecast Map」


福島第一原発事故をきっかけとして設立された放射線量測定プロジェクトが「Safecast」です。Safecastの参加者は放射線量と位置情報を記録できるデバイスを用いてデータを蓄積しており、ボランティアが集めた情報をもとにした放射線量マップも公開されています。

Safecast
https://safecast.org/

Safecast とは | Safecast
https://safecast.jp/

Safecastは2011年3月11日に東日本大震災が発生してから1週間後に設立されたプロジェクトで、プロジェクトの参加者はGPSとガイガーカウンターを合わせたデバイスを用いて世界各地の放射線量を記録しています。Safecastの活動拠点自体はアメリカにありますが、主な活動場所は日本とのこと。


Safecastは記録したデータをもとに放射線量マップ「Safecast Map」を作成しており、以下のリンク先でマップを閲覧できます。

Safecast Map
https://map.safecast.org/

Safecast Mapにアクセスすると、まずは福島県周辺のマップが表示されます。初期状態ではこれまでに測定されたデータが累積表示されているので、データを期間ごとに区切って閲覧できるようにします。まずは画面左上のメニューボタンをクリック。


「レイヤ」メニュー内の「Safecastスナップショット」をクリックすると期間ごとに区切った測定結果を閲覧できます。また、画面右下の凡例は×ボタンをクリックすれば非表示にできます。


2011年3月11日~2011年9月10日の福島県周辺の放射線量測定結果はこんな感じ。緑色の線で囲まれたエリアは帰還困難区域です。


画面左上のスライダーを動かすと、表示するデータの測定時期を切り替えられます。例えば2012年3月11日~2012年9月10日の測定結果は以下の通り。


震災から5年後の2016年3月11日~2016年9月10日の測定結果はこんな感じ。時間の経過に伴って線量の高いエリアが少なくなっていることが分かります。


なお、Safecastは放射線量測定や翻訳などを担うボランティアを以下のページで募集しています。

ボランティア | Safecast
https://safecast.jp/volunteer/

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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