行動計画を建てることは生産性を高めるうえでとても重要です。そのため、SMARTゴール(及びそれに代わるもの)が働く人々の間では大人気です。

しかし、生産性向上プロセスのもう1つの重要な要素である「評価するための振り返り」は見落とされがち。自分が取った行動を見直すことは、行動計画を建てるのと同じくらい重要です。

自分の行動を見直すことで、次回に向けてより良い計画を立てる(そして改善する)チャンスにつながります。

アフター・アクション・レビューとは?

アフター・アクション・レビュー(AAR)は、パフォーマンスの結果を測定し、プロセスを改善する方法です。

AARを最初に導入したのは米陸軍で、集団訓練後の部隊にフィードバックを与えることが目的でした。陸軍はAARに関する大量の文献を発表していますが、ここで知っておくべきことは、正しく行われたことは標準化されて毎回同じ方法で行われ、将来の仕事を強化するフレームワークを構築するのに役立つということです。

AARは、ユニットやチーム向けに考案されたもので、通常、ファシリテーターがメンバーに対し、取り組みの各部分についてグループで話し合うよう促す形で実施されます。しかし、AARを行うプロセスは非常に標準化されていて簡単に行えるので、個人にとっても役立ちます。

仕事でやらなければならない大きなプロジェクト(あるいは家の掃除でも構いません)のあとに、自分でAARを行なう時間をスケジュールに入れましょう。週の終わりでも、プロジェクトが完了したときでもいいですが、手帳SSOT(Single Source Of Truth:信頼できる唯一の情報源)のようなプロジェクトに関する文書にすべてを書き留めておいてください。

実際には何をするのか?

AARを実施する際に自問する4つの質問があります。この4つの質問は、毎回AARを実施する際に用いられます。

1. 何を達成するつもりだったのか?

2. 何をしたか?

3. なぜそうなったのか?

4. どのように戦略ややり方を変えれば次回により良い結果を出せるのか?あるいは、今回と同じように成功するにはどうしたらいいか?

何をやり遂げたかったのか、実際に何をやり遂げたのか、何が結果に影響を与えたのか、そして今後のためにどのような教訓を得られるか考えましょう。

このチェックリストは、頭の中で確認してもいいですが、書き留めておくと次に新しいプロジェクトを計画するときに参照できます

たとえば、キッチンを掃除したいとします。

この場合、「キッチンを掃除したい」が最初の質問の答えになります。そして「実際にキッチンを掃除した」、「掃除することを避けた」、あるいは「中途半端で掃除をやめてしまった」のどれかが2つ目の質問の答えになります。

3つ目の質問ではじっくり考えることが求められます。キッチンを掃除したとしたら、それは来客があるので緊急性を感じたからでしょうか?あるいは、非生産的な1週間を過ごしたので達成感を味わいたかったからでしょうか。掃除をしなかったとしたら、それは気持ちに余裕が無かったからでしょうか。それとも、忙しすぎたからでしょうか。適切な掃除道具がなかったからでしょうか。

理由がわかったら、「急な来客にも対応できるように、毎週キッチンを掃除する」、「大変過ぎると感じないように定期的に掃除する」「今後は掃除がスムーズにできるように適切な掃除道具を買いそろえる」などと書いて4番目の質問の答えにしましょう。

再び掃除のタイミングが巡ってきたら、時間を決めて目標を設定し、行動を計画します。

AARを参照し、前回その作業をしようとしたときに何がうまくいき、何がうまくいかなかったのか思い出しましょう。

これにより、効率を妨げている問題をスムーズに解決し、より多くの結果を出すことができるはずです。

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Source:Standardizing Army after Action Review Systems