採用面接を通過するためには、どんな心がけが重要なのか。ヘッドハンターの半沢健さんの書籍『無敵の内定戦術』(発売:講談社、発行:日刊現代)より、「圧迫面接の本当の狙い」についての紹介しよう――。

難関企業で実際に行われている「選考法」

優秀な経営者や人事の担当者の方たちは、人を見抜くプロフェッショナルである一方で難関企業と呼ばれる会社を目指す経験者の皆さんや学生さんのほうも、やはりハイキャリアでスペックの高い人材がそろっていますので、特に最終段階に残るレベルではプロの目でもなかなか見極めがつかないことも、珍しくないといいます。

そうした場合、採用側ではあえて内定候補者を「試す」やり方で、その人の本質を見抜こうとするケースもあります。

これは、某難関企業で実際に行われている選考法なのですが、最終段階の社長との面接を会食の形式で実施します。その段階までに、半分以上の候補者はふるい落とされ、残った人たちにしてみれば「社長との会食ともなれば、ほぼ大丈夫」との油断も生じるのでしょう。

そしてその会食の途中、社長はいきなり黙り込んでしまうのです。わざと黙ってしまうことで、相手がどんな反応をするかを見る。

ビジネス相手とランチをするビジネスマン
写真=iStock.com/vadimguzhva
会食の途中、社長はいきなり黙り込んでしまう(※写真はイメージです)

メンタルの強さや機転、コミュニケーション能力を見ている

候補者にしてみれば、突然、社長が黙ってしまうわけで、ほとんどが困ったり、パニックになったりしますが、そこに当人の人間性の本質が顔を出すといいます。

私が当の社長にお聞きしたところでは、特に「正解」はないといい、うまく言葉を引き出そうと知恵を絞っていろいろ話しかける、何らかの意図をさとってひとまず自分も黙ってしまうなど、対応は人によって様々。とにかくどう対処するかを見て、追い込まれた際のメンタルの強さや機転、コミュニケーション能力を見るということでした。

あるいは会食の後半、適度にお酒がまわったところで「採用決定」をにおわせ、油断した時の態度、表面に出た本性を見るという方法も用いるそうで、超難関の人気企業では候補者をそこまで「試す」場合がある――逆に言えば、それを知っているか、いないかで、こちらとしては対応する際の落ち着きようも、まるで違ってくるはずです。