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世界トップクラスのアンチエイジング専門家はどんなコーヒーを飲んでいるのか?


 

コーヒーは体に良い!」って研究データは大量にあって、このブログでも、 関係するデータを山のように紹介してきたわけです。ジョンズ・ホプキンス大学などの研究(R)によれば、適度にコーヒーを飲む人は、2型糖尿病、認知症、全死因死亡のリスクが減るそうで、 かなりポテンシャルが高い健康飲料だと思えるんですよね。 私も毎朝必ず飲んでおります。

 

当然、世界中のアンチエイジング専門家にもコーヒー好きが多く、 それぞれが研究データをもとに独自の飲み方をしていたりします。 今回は、そこらへんを まとめておきますんで、ご自分がコーヒーを 飲む際の参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

無糖コーヒーなら何でも良い派閥

 

ハーバード大学教授の超有名人『Lifespan(ライフスパン)―老いなき世界』の著者であるデビッド・シンクレア先生は、 日中は抹茶を よく飲んでいるそうですが、朝だけは普通の無糖のブラックコーヒーを飲んでいるそうな。 特にブランドなどのこだわりはないそうで、 無糖であれば何でもいいと言うスタンスだそうです。

 

ちなみに、 シンクレア先生は、 甘味料を使わない代わりにミルクを加えるのがお好みで、これによってコーヒーのポリフェノールが体内でうまく使われやすくなると考えているそうな 。確かに、 ミルクに含まれるアミノ酸が、ポリフェノールの生物学的利用能を高めてくれる可能性は結構あるんですよね(R)。

 

 

 

フレンチプレスコーヒー派閥

 

本気で長生きしたければ、 あなたの寿命を縮める『死の四騎士」の 対策をせよ!」で紹介したピーター・アティア博士は、毎日フレンチプレスコーヒーを飲んでいるそうです。というのも、コーヒーに含まれるカーウェオールやカフェストールって化合物は、フレンチプレスコーヒーやエスプレッソのような無濾過コーヒーにのみ存在しまして(R)、これらの化合物には、認知症やパーキンソン病などの症状に対する神経保護効果があるかもしれないんですな。

 

とはいえ、個人的には、 この見解にはちょっと疑問もありまして、カーウェオールとカフェストールには、総コレステロールとLDLコレステロール(いわゆる悪玉)を増やす働きも指摘されていたりするんですよ。そのため、フレンチプレスの方が良いかと言われれば、個人的には「 よくわからんなぁ」としか言えないところです(もちろん、フレンチプレスが悪いと言うデータがあるわけでもない)。

 

 

 

トルココーヒー派閥

 

トルココーヒーは、豆を濾過するのではなく煮出して飲むやり方のこと。これを 支持しているのは、「The Blue Zones(ブルーゾーン)」の研究で有名なダン・ビュイトナー先生で、「地中海の島で使われるコーヒーなら長寿にも良いのでは?」って発想らしい。

 

ビュイトナー先生いわく「細挽きにすることで、コーヒーの抗酸化物質がより濃縮されるし、トルココーヒーは、淹れて濾過する代わりに煮沸することで、コーヒーに含まれる健康成分をより多く抽出する。さらに、一般的なアメリカのコーヒーよりもカフェインの含有量が少ない」とのことで、 確かに良さそうな気もしますね。 ただし、 上記と同じく、 果たして無濾過のコーヒーがどこまでアリなのかは謎なんで、 何とも言えないところですが。

 

 

 

ダルゴナ・コーヒー派閥

クリーブランド・クリニック機能性医学センター所長のマーク・ハイマン博士は、砂糖抜きのダルゴナコーヒー(ミルクベースの飲料にコーヒーの泡をトッピングしたもの)が好きなそうな。ハイマン博士は、「名医が教える内臓脂肪が落ちる究極の食事」などの著作で日本でも有名な先生ですね。

 

具体的には、フォーシグマティックのインスタントコーヒー(ヤマブシタケ入り)を使っているそうで、「コーヒーとヤマブシタケの組み合わせは、集中力と落ち着きを 同時に与えてくれるので気に入っている」とのこと。 カフェインがもたらす焦燥感を、ヤマブシタケが 抑えてくれるんじゃないかと考えてるんですね。

 

その考え方が正しいかどうかは謎ですが、フォーシグマティックのインスタントコーヒーは簡単に手に入るので、 気になる方を試してみてもいいかもしれません(私も試してみようと思います)。 ちなみに、ダルゴナコーヒーのつくりかたは、こんな感じです。

 

  • 必要なもの
    • シグマティック・インスタント・コーヒー 2袋
    • ラカンカ 大さじ1
    • お湯または水 大さじ1
    • 牛乳 230ml

    • コーヒー、甘味料、水をミキサーで泡立て、グラスに注いだ牛乳の上にのせて飲む。

 

 

 

雑感

ってことで、 世界的に有名な先生方のコーヒーの飲み方を見てみました。 私としては「トルココーヒー」 にちょっと魅力を感じましたが、カーウェオールとカフェストールを どう考えればいいかもうちょい判断してからにしようと思います。まぁ、この中で言うと、 特に細かいところにはこだわらず無糖コーヒーを飲んでいる シンクレア先生の態度が1番正しいような気もしますが。

 

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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