日差しが降り注ぐ暑い日、たいていの人は額の汗をぬぐう程度でも、私は汗腺から汗がどんどん噴き出してきます。

私のような言わば「極度の汗っかき」は、みなさんにもおなじみの存在かもしれません。

夏のあいだ、汗をかいた私の体はしばしば、石油を塗りたくったようにぬるぬるとした状態になります。

そのため、私はずいぶん前から、必要なだけシャワーを浴びるのはいいことだと訴えてきました。しかるべき状況下であれば、シャワーを浴びる頻度はどう考えても減らしたほうがベターです。

けれども、私のような汗っかきの場合はまったく逆で、灼熱の太陽が照りつける季節には、ごく普通の人間を装うために、せっせとシャワーを浴びなくてはなりません。

とはいえ、1日に何度もシャワーを浴びるのは、割り引いて考えても必要とは言えません。悪く言えば浅はかな水の無駄遣いであり、肌に有害であるのは言うまでもないことです。

そこで、私のような極度の汗っかきさんには、シャワーを浴びるのではなく、体を軽く洗い流すことをお勧めします。そう、この2つの行為はまったく違うのです。

シャワーを浴びることと体を洗い流すことは何が違うのか

シャワーを浴びる行為は、ある意味では娯楽です。少なくとも、いくつかの点でそう言えるでしょう。

シャワーを浴びるときは、お湯のぬくもりや、ヘッドから強く吹き出る水流の心地よさに大きな喜びを感じたりするものです。

それに対し、体を洗い流すのは純粋な実際的行為で、浴びるような汗をかいたあとに、肌の上に棲んでいる余分な細菌を取り除くことを目的にしています。

体を洗い流すのは、愉快な気持ちになるためではありません。望んでそうしているわけではなく、必要に迫られたうえでの行為なのです。

そのため、体を洗い流すときは、手短に要領よく済ませるべきです。空想にふけることも、ボディソープの新商品や新しい角質ケアを試すこともありません。

体を洗い流すのは、ただ単にダメージを抑えるためです。その際に使うのは、水でもお湯でもかまいません。ただし、洗い流す行為は2~3分にとどめてください。

体を洗い流す行為が素晴らしいのは、必要に応じて何度でも可能なこと。

ただし、だからといって、むやみやたらにそうしないことが前提です。どんな日でも、1日に2回以上、体を洗い流す必要はありません

シャワーを浴びずに体を洗い流すのは、水の節約になるからです。体を洗い流す行為を繰り返すことで、入念にシャワーを浴びたときと同程度の満足感は得られますが、それほど贅沢だという気はしません。

汗まみれを避けるための体の洗い流し方

前述したとおり、体を洗い流すのはあくまでも実際的な行為です。

体をお湯や水で洗い流して清潔さを保つ、それだけにすぎません(厳密に言えば、シャワーも理屈上は同じ目的ですが、シャワーには、体を清潔にする以外にもあらゆる行為が含まれています)。

体を洗い流すときは、シャワールームに入って、ボディソープで体をこすり洗いましょう。肌がかぶれやすい人や、体臭がない人は、ボディソープを使わなくてもかまいません

ビーチで泳いだから髪の毛が砂まみれだとか、久しく洗髪していないとかといった場合を除けば、シャンプーをする必要もないかもしれません。冷水で体を洗い流すのは、体温を下げるうえでも効果的です。

体を洗い流す習慣は季節的なものであり、環境への影響と、自分の汗腺状態を踏まえ、十分に配慮したうえで行われるべきです。

シャワーの浴びすぎは肌によくないこともありますし、ボディソープを繰り返し使っていると、肌を保護している善玉菌が死滅しかねません。それはシャンプーでも同じこと。髪を洗うのは必要な場合に限るべきです。

私のような極度の汗っかきだという同朋のみなさん、どうぞお願いですから、夏のあいだは1日2回、体を洗い流すようにしてください。

シャワーを浴びることはやはり、地球にとってはもちろん、肌にとっても大きな負担となるかもしれませんからね。

――2021年6月10日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

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翻訳: ガリレオ

Source: Harvard Health Publishing